名古屋歩き(3)

50年以上前の学生時代、名古屋城のロケーションといえば、市内の北の僻地と思っていた。地下鉄が通っている栄から北へ歩くかバスしかない。そのころ城内に大学の寮があり医学部もあったが、寮生の友人もいなかったので行ったことがなかった。それが今日見違えるようにアクセス良好でそのことが最大の感動ものだった。東に地下鉄名城線、城東門に隣接した市役所駅で降りればあっという間に城に入れる。少し遠いが西に鶴舞線も走っている。これから城を出て南下するわけだが、本来なら昔を懐かしみつつ徒歩で栄まで移動すべきだが、帰りの切符が5時半なので地下鉄のお世話になることにする。一駅区間の乗車で久屋大通駅。目的はTV塔とオアシス21。残念ながらTV塔は耐震工事中で入場不可。隣接するオアシス21へ。

これが実に不思議な施設でさすが21世紀のオアシス。宇宙船を模した立体公園がコンセプトらしい。吹き抜けになっている天井はガラス張りで水が貼ってあり、その周りは足元が半透明で見下ろせる回廊になっているみたいだ。地面の芝生は大通りに向かって斜面になっており、通りを行くバスを見ながらお弁当が食べられる。しかし我々20世紀の人間にはよく分からないので、一回りして次へ移動する。

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次の目的地は大須観音。じつはこの大須界隈こそ名古屋で唯一の都会のダウンタウンらしい雑然雑踏とした区域である。ほかは道路が広すぎて雑踏になりにくい。この界隈も昔は地下鉄やメインの区画から少し離れたロケーションで不便といえば不便であったが、今や観音様の真ん前に地下鉄「大須観音駅」が出来上がっている。観光本にはジジババ御用達のロケーションみたいなことが書いてあったが、来てみると高齢者は自分たちばかりであとは若者ばかりの雑踏であった。それが半端でなく芋を洗うがごとくで、いってみればB級竹下通りだ。勿論目的は観音様ではなく隣接の商店街である。大須ういろ、青柳ういろ本店、ディスカウント店発祥の「コメ兵」、名古屋唯一の演芸場、その他雑多の店が軒を連ね、浅草のアメ横みたいと観光案内には書いてある。B級グルメの食べ歩きが若者のトレンドみたいだが、とにかくものすごい雑踏で簡単には前に進めない。我々には長居不能の界隈だった。もっとすいたときに来て店をゆっくり巡ると面白いでしょうね。

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本当は店を巡回して地下鉄上前津駅まで歩いて、そこから熱田神宮に行く地下鉄に乗りたかったのだが、二人とも雑踏に疲れ果てたので早々に大須観音駅に戻った。そして次の目的地熱田神宮へは新名古屋駅から名鉄電車で向かうことにした。

熱田神宮こそ正真正銘のジジババロケーションだから雑踏はないはずなので、ここでゆっくりできるという目論見である。まず神宮前駅の店で名古屋飯の代表きしめんで昼食をとる。本場のきしめんは、つゆがかつおだし中心の薄味で一種独特、単に麺が平たいだけではない。テーブルにおかかの山盛りが置いてあって、それを好きなだけかけて食べる。

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熱田神宮は伊勢に次ぐ大宮とのこと。昔秀吉、家康も通過するときは必ず寄ったらしい。境内には宝物館がありで古文書とか刀剣の所蔵で有名である。面白かったのは過去歴代元号とその原典文書の展示で、一番端に令和がちゃんとセットされていた。展示を見ると元号の継続期間は平均20年くらい、ひどいのは4年くらいで変わっている。昔は縁起を担いですぐ変えたのでしょうね。

境内の大楠。これでもまだ樹齢60年だそうである。

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ちょっとほほえましかったのは、参道の脇の林に見え隠れする立派な鶏。うわさの名古屋コーチンだろうか。近くに鳥小屋があるみたいだ。卵が目的か、それとも定期的に鳥鍋にしているのかはわからない。神道では精進料理に拘らない?

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歩数計を見ると1万歩は優に超えていたが、気力を振り絞ってこころの小道というところに迷い込んでみた。

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段差のあるところも多かったが、森林浴効果と神社の霊気を浴びて歩き終わるころには不思議と足の疲れが半減していた。

ここで神社を出て名古屋駅へ。ゴールデンウイーク時期でなければ駅ビル、JRタワーに上ってTV塔の代わりにできるのだが行列が目に見えているのでやめた。以上で名古屋歩きは終了である。マラソンランナーごいさんに後れを取ることなく終点に到着できたので今後の自信になった。なので、来年岐阜のリベンジに来られた時には遠足主体のさらにマニアックなコースを用意していますので楽しみにお越しください。名古屋飯で今回まだ体験していない、味噌煮込みうどん、味噌カツ名古屋コーチン鶏料理も楽しみ。

薫風

連休半ばにしてやっとさわやかな五月晴れとなりましたが皆さまの地方はいかがでしょうか。

・薫風にをりをり聞こゆわらべ歌

近所の小川ののんびりした光景。

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かみさんは今日も茶摘みをするみたいだ。

この茶畑で。

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こちらは摘んだ後。

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〇葉っぱのクイズ。これは何の葉でしょう。

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③この花は何?これは誰でもわかりそう。自分はわからなかったが。

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名古屋ウオーキング(2)

〇懸案の認知症検査終わりました。ひそかに満点を狙ったのですが、2,3個ミスしたようで94点。残念無念、

〇昨日は八十八夜だったらしいですね。うちの一株茶畑の新茶を飲みました。なかなか風味があって結構でした。庭のヨモギでつくったヨモギ餅も。

渋谷ではまた馬鹿の一つ覚えみたいに新元号カウントダウンで騒いでたみたいですね。結構寒かったのではないだろうか。

・平成の八十八夜名残り雨

・夜通しの令和待つ身に春寒し

・令和愛で八十八夜の新茶酌む

〇さて翌日はコンビニサンドイッチの朝食後、RECOCA50年ぶりの名古屋ウオーキングに出た。ごいさんも同行してくださった。いちおう私のほうが名古屋に詳しいことになっているので自然案内役となるが、何せ50年前、地下鉄が東山線一本しかなかった時代の知識なので極めて怪しい。一方のごいさん、ある事情で、今回旅行の目玉岐阜マラソンを走れなかった。(詳細はごいさんブログ参照)それで大丈夫かなと心配して朝を迎えてみたら、すっかり心機一転ウオーキングモードに切り替わっている。さすが百戦錬磨!。

さて、周遊コースだが、宿の地の利から名古屋城は絶対外せないとして、あと巡るコースを5通り用意しておいたが、結局標準コースに落ちついた。すなわち、名古屋城⇒TV塔とオアシス21⇒科学館⇒大須観音と商店街⇒熱田神宮名古屋駅ビルである。大須観音から熱田神宮巡りは俗にじじばばコースと揶揄されていていやなので、申し訳程度にTV塔や科学館を挟んだが、TV塔は耐震工事中、科学館は昔かみさんが勤務していて、どうだったと聞いても印象にないようだったのでやめた。それで結局ジジババコースに落ち着いた。

名古屋城

開城9時前にすでに数十mの行列。なんでこんなに混むかというと去年6月に完成した目玉の建造物があるからである。すなわち、「名古屋城本丸御殿」。これは、一言でいうとミニ二条城である。徳川将軍の名古屋城訪問時の居住スペースだから贅をつくした豪華なしつらえが施されている。空襲で焼失していたのを10年がかりの復元が完成したものである。天守閣にも登れるがこの行列では両方は無理なので本丸御殿を見るだけにした。下の行列を見てください。4列の長蛇の列、これから御殿に入ろうという人たちである。我々もこの後ろに並んだ。

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これは玄関の虎。訪問者がまず通されるところで、18畳の一の間、28畳の二の間からなる。

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ここは表書院。正式な謁見所。15畳の上段の間、24.5畳のの間、同じく24.5畳の二の間、39畳の三の間、24畳の納戸の間から構成されている。

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欄間の意匠
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2時間たって、城外へでて入場口を見たら、一番下の写真のように百mもあろうかという列になっていた。本丸御殿でも同じだけ並ぶからおそらく御殿入場まで4時間はかかるだろう。我々は9時前に来て大正解だった。

他に面白かったこと、①金箔のアイスクリーム。これは去年の4月にも書いたがその時は600円。ところが今回驚いたことに1000円になっている。その少し離れた店ではなんと2000円。どうしてそんなに高いの、と聞いたら金箔の量だそうである。金物をいっぱい食べておなかを壊さないのだろうか。もちろん我々には2000円のアイスを食す銭の持ち合わせはありません。

②大道芸

芸人はなんと現役高校生だったが、これがすごかった。軟体動物的体と関節の柔らかさと驚くべきバランス感覚。帽子を回していたが、おそらくこの一興行で万のオーダーの実入りがあただろう。

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名古屋ウオーキング(1)

令和になりましたね。

・五月来て街に令和の気配かな

・令和来てインクの匂ふ初ページ

・令和来て桜前線奥州路

・青蛙飛んで令和の気合かな

明日、免許証更新のための認知症検査での問「今日は何年何月何曜日ですか」の問に「令和元年5月2日木曜日」と記入できるのを楽しみにしています。

さて本題。

平成最終版の28、29日名古屋を歩いてきた。発端はブログ仲間の親愛なるごいさんの岐阜マラソン。その宿泊を名古屋にすると聞いて、宿を紹介、予約してあげたのが発端で、そのついでに50年ぶりに名古屋をぶらぶらしようと思った次第。ごいさんも同行してくださることになったので、マラソンランナーに歩き負けないようにひと月くらい足を鍛えておいた。

ところでこの宿は特別の穴場なのであまり前広に言いたくないのですが、せっかくなのでちょっとだけいいます。外観も内装も設備装備品も中級以上の立派なもの。なのに宿泊費は相場の半額。フロントは親切。しかもキャンセルは電話一本当日までペナルティなしときているのでこたえられない。別に幽霊が出るなど欠陥があって安いわけではない。市営の多目的施設だからです。ただ一つ難点を言えば立地ですね。名古屋城に隣接した官庁街なので飲食店が遠いということ。うわさの名古屋飯屋とか名古屋モーニング喫茶店が部外者には簡単に見つからない。28日夜この宿に合流後、早速飯屋探しに出かけた。15分くらいぶらついたところで、一軒だけぽつんと明かりがついているうなぎ屋を見つけてここに決めた。なんか由緒ありそうな店で、熱田神宮御用達の店と書いてある。だから値段もそれ相応みたいで、最安値の「ひつまぶし」が3300円、その上の蒲焼がいきなり6000円台。迷わず、ひつまぶしを注文。ひつまぶしは名古屋飯の代表格でもある。形はうな重だが、食べ方が独特で、卵の黄身にまぶしたり、ネギやワサビの薬味とかお茶漬けなどにする。4種類の方法を試したが、何も特別なことをしないでそのまま食べるのが一番美味と思った。ちなみに、ひつまぶしの発想は、B、C

級のうなぎでも商品にできないかと工夫を重ねた結果編み出したものと聞いたことがある。経済観念の優れた名古屋らしい発想。

・行く春やちょっと贅沢ひつまぶし

・行く春や食べ方問ふてひつまぶし

翌日の朝食は、近くに名古屋モーニング店が見つからないのでコンビニで調達後宿へ。

ブラ歩き本題は次回です。

 

 

♪昴

今回の曲は昴です。

とても雄大な歌詞は元歌を見てください。

youtu.be

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〇花の名

この花の名前教えてください。友人からの問いで、名前がどうしてもわからないそうです。

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葉はこんな形です。

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婿殿の日本料理店

令和を寿ぐ目出度い5月に、わが敬愛する婿殿の日本料理店が目出度く開店の運びとなりましたので、ここに謹んでアナウンスさせていただきます。

場所は東久留米駅西口出てすぐ。駅隣接のロータリーから富士山の方角の一本道を眺めると真っ先に看板が目に飛び込むと思います。おいしいお魚とごはんのお店「エデン」、これが店名でありお店のコンセプトでもあります。

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現在は「ガッツ」と書かれた真っ赤な看板(Before)がありますが、やがてこの看板は(After)の様に変わります。

Before

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After

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平成も押し詰まった元旦早々、天啓の如くアイデアがひらめいたそうである。そのあとはこれ以上ない一等地が与えられ、その他の物、金etcもどんどこそろって本当に開店する運びとなってしまった。予定ではうまくいけば令和元年5月中旬開店です。

店の特徴は店内飲食に加えて、テイクアウトをもう一つの柱にするそうです。ただし、作り置きなしの注文生産のみ。あらかじめ電話なりメールで予約を受け付けるシステムになります。万一出来上がりを待つことになっても心配ご無用、店内で無料喫茶スペースが用意されています。とにかく気軽にふらっと入ってもらえる店を目指しています。よくある気取った気位の高い日本料理店とは真逆のお店になるといいですね。

オーナーシェフ自身の語る意気込み

「店のコンセプトは、・魚料理を美味しくヘルシーに ・店構えはシンプルで親しみやすく ・女性好みのインテリアデザイン ・気軽に魚料理を味待ってもらえる店 ・栄養バランスにも気を配ったヘルシーな料理 ・明るい雰囲気と適正価格 ・常に新鮮な魚を仕入れ最良の調理で、魚を食べる喜びをすべての客に届ける・・・・」

料理を口にした時の幸福感は、まるでエデンの園に憩う寛ぎのようだそうですから、この癒しの空間で味わう魚料理がどんなものか、皆様方もお近くにお越しの節はぜひご来店下さるよう心よりお待ち申し上げております。

はなむけの句

・夢を追うエデンの里や花見酒

はなむけの曲

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この一本道の先に富士山が見える(はず)。

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♪島原の子守歌

今朝は、島原の子守歌です。

この曲は、五木の子守唄と双璧のよく知られた曲。

日本民族の心に染み付いた哀愁のメロディです。

youtu.be

この歌の歌詞は地元の方言がそのまま使われていて一部理解不能の箇所があります。どのくらい分かるか歌で確かめてみてください。

youtu.be

●高齢者(87歳?)の自動車事故派手にやってくれましたね~。こういうのは困るんです。ただでさえ、世の中の高齢者運転を見る目が厳しいというのに。

高齢者諸君、周りへのマイナスの波及を考えておとなしく運転することを心掛けなさい。都心のビジーな交通環境へ打って出るなどもってのほかの無謀な行為。

なぜ怒っているかというと、自分も車がないと困るからです。困る理由は日常の買い物が不便になるためではありません。買い物環境は、半径500m内にスーパー5つ、ドラッグストア2つあって、むしろ異常に便利ともいえる状況で何の問題もないのですが、オカリナのボランティアに行くのにリュック2個抱えていくのに車がないと不便だからです。

ところで、高齢者の自動車事故増加が問題視されているが、世の中よく見てもらえばわかると思うが、青少年だって壮年者だって派手な事故はいっぱい起こしている。これは高齢者だけに故意にスポットライトを当てているのではないかと疑っている。

・遠富士や道一筋に花水木 RECOCA