20年前のラジカセは丈夫だ

今日の東久留米はこの1週間の雨模様が振り払われて爽やかな晴れ間になった。この時期陽が射すと途端に暑苦しいものだが爽やかだった。こういう日は珍しい。

今日は少し長時間のオカリナ演奏を依頼されていたので、CDをとっ替えひっ替えして時間のロスをしないようにMDにまとめて録音した。

MDという媒体をご存じだろうか。MiniDiskの略で、要するに小型CDである。特徴は録音が簡単にできること。それもCDみたいに各曲がトラックで分割できるからテープのような不便さがない。MDの付いたラジカセならCDからの転写がボタン操作で自由自在。これは日本の発明だがなぜかインターナショナルにならなかった。それどころか、日本の家電電メーカーすべてが結託してMDを市場から追い払ってしまったのである。そのせいで、手持ちのMD家電が壊れたら代替購入の術がないのである。

そんな状況の中、我が家には今も稼働する貴重な一台が存在する。それは、なんと20年前に購入したKENWOODというメーカーのCD/MDラジカセ。当時1万円くらいだったかな。とにかく、20年ですよ。20年たっても、CDの蓋の開閉に少し支障をきたす程度で基本的機能には何の問題もありません。今や我が家では神棚に飾ろうかという貴重な家電です。

それにつけても最近思うのは、近頃のラジカセの脆弱性。数年前に購入した7000円クラスのソニーのラジカセですが、もう壊れてしまった。音は出るのですが、トラックの送りができなくなってしまったので極め付きに不便。あの品質盤石だった大ソニーがね~、なんたる体たらく。20年前KENWOOD等と覇権を競っていたころはこんなお粗末な会社では無かったろうにと残念でなりません。

 

21万円、5万円、2000万円・・

なんか政治劇場がおかしな議論に沸いている。

金融庁の年金の報告書が問題になっており、麻生大臣は不備だから政府は突き返すとおっしゃった。専門家の検討した結果のどこが不備なのかどこに誤りがあるのか具体的に示さないと大臣はピエロになってしまうと思う。

この報告書は日本の家計の実態を表したもので、別に計算の誤りや手法の誤りがあるわけではあるまい。つまり、平均の年金受領額は21万円であり、預貯金の取り崩しが平均5万だから、30年では取り崩し額1800万円(報告書の数字は2000万円)になるとのべているだけである。取り崩し額を強制しているわけでなく、それは個々の家庭が決めればいいだけ。

さて、ここからが私の本論であるが、私は、この報告書は少し乱暴だと思う。その原因は「平均値」を使っているからである。平均値が意味があるのは、事象(この場合は年金受給額)の分布が狭い場合である。実際の年金受給額の分布はどうだろう。実際に見てないのでわからないが相当広範囲にばらついているのではないか。しかも、私の感触では低年金額の部分におおきな山があるのではないかと思えるのだがどうだろう?そんな場合の平均値は実態を表すには程遠い、つまり誤解を与えることになる。どういう誤解かというと、自分は平均値に達してないからがっかりだとかの無用な落ち込み。実際の数字は平均値に達していない家計のほうが圧倒的に多いはずだからそんなに落ち込む必要はない。それを、少数の高額受領家計が引き上げて高い平均値にしているだけなのではと思う。概念的なグラフで示すと下記のとおり。

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例えば、ポケットに10円しかない人が100人、200円持っている人が10人いたとすると、所持金の平均は28円。👈この数字に意味はあるのか、と言いたいのである。

ちょっと話がそれるが、「平均寿命」の誤解と全く同じ構造だ。上のグラフの年金額を各人の寿命(何年生きたか)と思っていただくと、実際の寿命の分布はこのようになっているのである。つまり、実際の山を少数の高齢寿命の数字が引き上げて高い平均値(平均寿命)にしている。だから、多くの人は平均寿命以下の年齢でなくなっているのが実態で、それが普通なのである。換言すれば、平均寿命を全うすることは普通ではなくて幸運なことと思わなければならない。

話をもどすと、だから今回の報告書は年金制度の崩壊云々とは何の関係もない。年金額が減っていくことは別に言われなくても明らかだ。特に就職氷河期世代とかがはいってくると生活実態とは程遠い受給額になるだろう。その差はこのようにして埋めるからご心配なくと麻生大臣が示してくれれば何の問題もないのである。勝手に貯蓄しろだとか、投資の自助努力で何とかしろでは政治家の語ることではない。その原資のない層をどう救い上げるかが政治の手腕ではないかと思う

♪あざみの歌

白い花の咲くころと同様RECOCAお好みの歌、あざみの歌です。両方とも昭和20年代NHKの名放送番組「ラジオ歌謡」に登場した歌。清純な昭和20年代の歌謡曲を代表する名歌で、子供の頃このような歌に触れて歌謡曲ファンになっていました。

昨日の「白い花の咲くころ」のブログ記事へコメントをくださった方お二人ともその曲をよくご存じないとおっしゃっていたので、昭和の歌謡曲集を二冊調べてみたら意外や意外両方ともに載っていません。いわゆるヒット曲ではないのかもしれませんね。

さてあざみの歌は、二木紘三歌物語によれば、復員してきた18歳の青年が家族の疎開先の霧ケ峰高原のあざみの花を自分の理想の女性像にダブらせて綴った詞だそうです。

下記の詞は二木紘三歌物語より転載。

作詞:横井弘、作曲:八洲秀章、唄:伊藤久男

 

1 山には山の愁いあり
  海には海のかなしみや
  ましてこころの花園に
  咲きしあざみの花ならば

2 高嶺(たかね)の百合のそれよりも
  秘めたる夢をひとすじに
  くれない燃ゆるその姿
  あざみに深きわが想い

3 いとしき花よ 汝(な)はあざみ
  こころの花よ 汝はあざみ
  さだめの径(みち)は果てなくも
  香れよ せめてわが胸に
  あああー

オリジナルの歌唱は伊藤久雄。私のお好みの歌手の一人。その前にRECOCAのリコーダーでどうぞ。

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オリジナル歌手伊藤久雄の歌唱。

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ついでに昨日の曲、白い花咲くころのオリジナル歌唱も載せておきます。

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♪白い花の咲くころ

昭和20年代謡曲愛好家としては、どうしてもアップしておきたい曲がある。

白い花の咲くころとあざみの歌。きょうは、白い花の咲くころ。RECOCAのリコーダーでどうぞ。なお、画像は居候の光さんのブログからお借りしています。

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昼寝他

〇最近、20分の昼寝は健康維持によいといわれだした。

私のいた会社では労使協定で必ず横になれるスペース、つまり畳の休憩室の設置が必須だった。今考えてみれば福利厚生は手厚かった。畳の休憩室、社員食堂、理髪室の三点セットは必ず会社が用意しなければならかった。これは会社の場所が移転しても同じ。今もそれが生きているとは思えないが。当時昼休みには何人かの社員は本当に昼寝をしていた。若年であったRECOCAは、会社へきてまで昼寝とは何事、とばかにして休み時間は寸暇を惜しんで将棋に興じていた。時には弁当を片手に持ちながら。若気の至りとはいえ随分と不健康な毎日であったと思う。

さて今朝の天声人語から。

俳句に「三尺寝」という季語があると書いてある。歳時記を見ると確かにあった。職人や大工が現場で昼寝する情景を言ったものだが、この三尺には二つの意味がある。一つは三尺の狭い場所で昼寝には十分という意味と、もう一つは日脚が三尺動く時間だけ昼寝が許されていた、という意味があるらしい。

昔の句が天声人語に紹介してある。

・三尺寝覚めてあぐらの老鍛冶師 大島鋸山

そこでRECOCAも一句

・あばら家に憂き世忘るる三尺寝

・今日も又悠々自適大昼寝

〇朝ドラ

過去にNHKの朝の連続ドラマは全く見たことなかったが今回のはどういう経緯か忘れたが奥さんへのお付き合いで見始めて今も続いている。主人公のニックネーム、〇っちゃんが実はRECOCAの子供時代のそれと同じであったことも見続けている理由の一つ。このニックネームで今もRECOCAを呼ぶ友人が3人いて、一人はこの3月に亡くなった。この友人とは小~大の学校すべて同級だった。この前うちに電話がかかってきて、女房が受けたら、「〇っちゃん居ますか」。さすがに面食らったと思うが、間違い電話ですと言って切らなかったのは偉かった。

新曲アップ(夕焼雲)と今朝の新聞から

今朝アップした曲は、RECOCAのオカリナで夕焼雲。久しぶりに演歌です。千昌夫のオリジナル歌唱ですが、この人の歌唱は好みではないのでここへは載せません。

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今朝の新聞から一番面白かった記事

期日前投票

最近、期日前投票にいったことがないので知らなかったが、期日前投票に行くと来た理由を申告しなければならないらしいですね。まだこんなことをやっているんだ。理由の選択は、仕事で投票区外へ旅行、冠婚葬祭、病気出産、天災・悪天候らしい。まじめな人はここではたと手が止まるらしい。自分の選択肢がないからです。本当の理由は「投票日にはプライベートで別のことをしたい」。投票箱前の担当者は、選択肢以外の理由では門前払いだそうです。選択支に「その他」を加えれば何の問題もないのですがね。投票率を上げたいのなら、期日前投票などといわずに複数日を正式投票日にすればいいのにと思う。

さて、私の本題はこれから。

「声」への一投書。⇒「5年前期日前投票で理由欄に仕事、旅行、病気とあるが、どれにも当てはまらない。本当の理由は「期日前投票所が当日の投票所より至便な場所にあるから」係の人に、理由欄に不備があるのではと詰め寄ったところ、県選管と電話で協議、余白に理由を書くように指示された。そして「投票日までにあの世に行く可能性があるから。」と書いたところ、それを見た係官は、それなら「旅行」にチェックして下さい。」投書子はこれを役所の形式主義といって怒っているが、RECOCAは今朝の新聞一番のユーモア記事に推薦する。

②やっと加速した車の安全機能搭載

踏み間違い防止等の安全装置、すでに開発済である。販売台数が多い車に順次搭載とのこと。高齢者にはこういう車を義務付ければよい。そうすれば免許返納ばかり声高に叫ぶ必要はない。それでも注意散漫の事故はあるが、これは年少者と同じこと。

 

俳句他

今朝の庭からの収穫物

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ラズベリー、ビワ、ミント。

ラズベリーはやっぱり季語に入っていない。入れてもらいたい気分だ。

ラズベリー季語に入れたし夏の朝

日本語では「ラ」の項目は数が少ない。それを反映して季語の数も少ない。手持ちの歳時記で、ラの項目は13個しかなかった。「ル」はもっと少なくわずか3個。希少価値があるので記しておく。る紅草、瑠璃、瑠璃鳥のこれだけ。る紅草に重要の意味の2重丸がついていますがこの草ご存知ですか。ちなみに「ア」の季語は282項目ある。歳時記で「る紅草」をみると、「ヒルガオ科の蔦性の一年草、観賞用。晩夏に紅色の漏斗状の小さい五弁花を咲かせる。

ビワは夏の季語に入っている。

ヒで始まる季語の数⇒234項目。意外と多い。

写真の緑の葉っぱはミント。さすがにこれは季語に入っていない。

・ミントティ憂きこと忘る夏の夕

最近の居候の光さんブログの画像を見て。

・水蹴ってウインナワルツ水馬(アメンボ―)

・水馬(ミズスマシ)影はダンスのパートナー

●今朝の新聞から

①ベネゼーラの窮状

90歳の骨と皮の老人の写真が痛ましい。衣食住すべてが国中に不足。北朝鮮よりひどいのではないか。米国となんかあって国際社会の救援がないのかよくわからん。私の会社現役時代、べネゼーラといえば世界有数の産油国のリッチな国だったはず。とくに原油生産地マラカイボは石油に携わったものなら知らないものはいないはず。それが短時間でどうしてこうなったのか。重要なケーススタデイとしてよく研究しておかなければならない。原油価格の下落という外部要因だけではないはずだ。

②逆走

電車も逆走するんだ、これにはある意味感動した。電車が逆走するくらいだから、老人が高速を逆走したって不思議でない。老人の逆走は原因がわかるが、電車の逆送はコンピューターの誤動作でその原因が不明なので始末が悪い。プログラムミスなのかたまたま機械の機嫌が悪くて起こったのか。パソコンの場合は後者がけっこうある。こうなるとお手上げ。コンピューター制御のあらゆる場面で起こりうるからある意味未来は闇の世界だ。