念ずればTVがつく

ヤフーニュースにこんな記事があった。

日本の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)がこのほど、脳波や脳の血流の動きで家電製品を遠隔操作できる技術を改良したと発表した。「スイッチを入れたい」と“念じる”だけで家電を操作できるというもので、これまでは使用者が操作をするために暗算などをして集中する必要があったが、改良によって通常の脳の状態で操作が可能になった。操作の成功率も以前の70~80%から84%まで上がったという。

これは驚くべき記事だ。いずれリモコンもいらない家電製品の世の中が来る。念じるだけで目的を達するパソコンなんてのが出来ると最高だね。

 

実はこの技術、そんな低次元の話では終わらない。この先には豊かな精神世界の領域が広がっている。

 

まずニュートンに端を発する近代物理学の根幹は?それは物理現象と人間の精神活動とは無関係(因果関係をもたない)ということである。つまり唯物論に根ざしている。

 

ところが今回の記事のように、「スイッチを入れよとの念」に

器機が反応するということは、精神の働きを考慮しない唯物的な物理学はマクロの世界でももはや時代遅れだということを示している。

 

さらにこの記事は、明治の後期、念写を世界で初めて発見した東京大学福来友吉助教授のことを思い起こさせる。念写とは頭に思い描いた映像をカメラの乾板に焼き付ける超能力のことである。

 

当時こういう特殊な能力を有する日本人がいることを研究して世に発表したが、残念ながら唯物万能の時代背景が災いして、他の学者のひんしゅくを買い、職を追われることになってしまった。

 

さて上の記事で、家電機器をカメラに置き換えてみよう。精神活動に反応する家電製品が実現可能なら、カメラにだって原理的に可能だ。ということは、カメラが十分進化すれば、超能力者でなくても普通の人が念写出来る時代が来るのではないか。

さらに妄想をたくましくしてみる。

 

精神活動の受け手が家電製品でなく同じ人間だとしたら・・。それはテレパシーだ。念写、テレパシーなどいわゆる超能力の世界が物理学とドッキングするというのも絵空事ではなくなる。大槻教授敗れたり、てなことになる公算大だと思っているのですが、はたしてどうなるか楽しみです。

 

この延長でさらに興味あるのは、祈りというものの効果。もはや気休めなどといって済まされない現実の効果が合理的に推論される。ここで注意すべきは、ネガティブな祈り、つまり呪いの効果も同様だということである。