医療の逆説(2)

近藤誠氏の本から、さらに落語チックなエピソードを紹介する。

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医者がストライキすると死亡率が減る。

1976年、コロンビアで医者が52日間ストをやり救急以外全てストップした。その奇妙な副作用として「死亡率が35%も下がった。」と言うニュース。「偶然かもしれないが事実は事実である。」と国営葬儀協会がコメントした。

 

同年、ロサンゼルスでも医者のストがあり、17の病院で手術件数が6割減った。すると全体の死亡率が18%低下した。ストが終わると死亡率は前の水準に戻った。

 

イスラエルでも1973年に医者のストが決行された。診察患者数が1日6万5千人から7千人に減った。するとどうなったか。エルサレム埋葬協会は「死亡率が半減した。」と発表。

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これは何を意味しているのでしょうね。いかに多くの人が不利益を蒙る医療を受けているということかな?

今日の駄句。

・雪降れど何事もなしバス走る

・雪晴れや鋭利なりけり夜半の月