血圧

さらに近藤誠氏の本から血圧検診に対する警鐘。

「高血圧や高コレステロール血症の基準値というものがあるが、これがまずまったく当てにならない。

 

病気ごとの専門学会が作っているが談合体質で根拠なく数値が決められている。

 

特に高血圧の基準値の操作は目に余る。1998年には160/95だったのに2000年にははっきりした理由もなく140/90に引き下げられた。この結果3700万人もが高血圧になってしまった。さらに糖尿病や腎臓病の人はついに130/80以上が治療対象になってしまった。

 

日本人の場合血圧を下げることで心臓病や脳卒中が減るという実証データはない。逆に無理に薬で下げたらぼけたりふらついたりする。

 

フィンランドで75歳から85歳までの「降圧剤を飲まない」男女の経過を見た調査では、80歳以上のグループでは、血圧180以上の生存率がもっとも高く、140をきった人たちの生存率はガクンと下がっている。基準値を下げると儲かるのはだれでしょうか、よく考えてみましょう。

 

基準値をささっといじって薬の売り上げ6倍増。基準値作成委員の多くが製薬会社から巨額の寄付金を受け取っているのが問題です。(メタボ基準作成委員会メンバー、国公立大学の医師11人に3年間で14億円の寄付金が、高血圧などの治療薬メーカーから渡されています。」

 

こんないい加減な数値に一喜一憂するメタボ検診。一億総マンガ検診だね。しかし、こんな裏話をずばずばなさる先生、我々患者にとっては神様のような存在だが、生活大丈夫かなとひそかに心配していたが、どうやら無事定年退官なさったとのこと、まずはおめでとうございます。それに菊池寛賞の受賞も。

・春浅し鳥が啄ばむ梅蕾