俳句にも写生というジャンルがあるが、確立されたのはそんなに古くはなく明治以降だそうである。たしか子規が導入したとか?
言葉で風景を描くというのは、やってみるとわかるが、非常に難しい。いわゆる絵でいうデッサンの訓練を相当つまないとうまくいかないとどこかに書いてあった。
確かにそうで、私がその辺の風景を見ても何も言葉が浮かばない。だから、写生でなく心象風景や抽象に逃げてしまう、ということになる。初心者の欠点だろう。だからアマの句会で吟行というのがはやっていて、句作のために景勝地へ出張るそうであるが、小生が参加してもとてもうまくいくとは思えない。
近所に平林寺という格好の吟行適齢地がある。ここには四季折々何度か行っているので、かりに私が吟行したと仮定して、ちょっと句をひねってみたが何も出来なかった。
ところで、ネットには多くの平林寺吟行の成果が掲載されている。例えば
難しいプロめいたものでなくて、実際この程度の写生句でいいから、自由に風景が写し取れるようになりたい、というのが一つの理想だが、体調の回復につれて本来の活動に戻らねばならないので、そろそろ俳句は終わりにせざるを得ないかもしれない。
・起き抜けの温み覚える彼岸かな