暴言

昨日の朝日新聞「声」に「どう思いますか」と題して、下記のような、高齢者の発した、少年の親切を逆なでする暴言を非難する投稿があった。

正論としては、この通りで、別に改めて識者にどうこう言われるまでもない。

しかし、よく知られているように、これが老人の実態なのだ。つまり、頭の老化とともに、感情の抑制が出来なくなっている。つまり、早い話が幼児帰りだ。店や郵便局、銀行などで大声で怒鳴っている老人(大抵男だが)がいるでしょう。病院の医師の態度が悪いといって医者や看護婦を殴ったり、床に大の字に寝て手足をばたつかせる、なんてのもあるそうだから、投書の事例など可愛いものです。

もうひとついえば、老人の若者に対する暴言は、いってみれば「お互い様」ということ。

老人だって若者から暴言を吐かれているでしょう。若者だけが被害者ではないということ。たとえば歩道で後方から来た自転車の若者に、このじじい、ばばーじゃまだどけ、などとしょっちゅう言われていますよね。あれです。

結局、お互いに何言われても、精神修養だと思って平然と聞き流すこと。

さらに、私的感想を付加。

10年前、ソウル市の地下鉄に何度も乗る体験をしたが、その都度、幅広い年代の人に席を譲られた。当時まだ60ちょい過ぎだったが少し猫背で白髪だったせいだろう。同僚はといえば、白髪がなかったので一度も譲られなかった。実に感激してあり難く席を譲ってもらった。得意げに同僚に話しをしたものだった。東京では、70過ぎてもいまだ席を立ってくれる気配さえない。

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