朝日新聞土曜日の特別版Beはわたしの愛読紙。これがあるからこの新聞を購読しているようなもの。「悩みのるつぼ」という人生相談が風変わりで実に面白いです。先週こんなのがあった。
相談内容⇒「羞恥心がないんです」10代の女性
男性教師の前でも平気で着替える。公衆浴場、更衣室で裸になることの抵抗感が全くない。外から見える窓のそば、異性の前での着替えも全く抵抗感がない。人はなぜ恥ずかしがるのか全く分からないのです。わたしはへんなのでしょうか。今後どうしたらいいでしょうか。
という、初めて目にする実に風変わりなものだった。
これに対する回答が、輪をかけて風変わりな内容で痛く気に入っている。
回答
「あなたは1.変な人、2.セクハラさん、3.上から目線の人のどれかです。簡単なチェックをします。人前でウンチできますか。出来るなら、あなたの「羞恥心がない」は本物で、1に相当します。ー中略ーウンチはできないけど男性教師の前では裸になれる、の場合は2。それは犯罪だからやめたほうがいいよ、
が助言になります。さて問題は3.。つまり、人前でうんちできない、恥ずかしがる男に裸を見せるのが嬉しいわけでもない、という場合。実はこの可能性が一番高い。ある女性タレントさんは、テレビスタッフの男性が居ても平気で着替える。理由は、「スタッフは虫けらと思っているから恥ずかしくない。」、その昔貴族の女性は、同じ貴族の前では恥ずかしがるのに、使用人や奴隷の前では平気で裸になったそうです。この心のメカニズムを理解したら以後は上から目線がばれる前に「羞恥心がある振り」をしてください。」
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上から目線のときは羞恥心が起こらない、とは実に深い。初めて聞く薀蓄だ。さてここからが私めの質問。
読者諸氏は家庭内でいかに振舞っておられるかな?
用を足すとき、トイレの扉はどうしていますか。開けっ放し?、風呂上りなど裸で配偶者の前を平気で闊歩している?もし上記回答者の説が正しければ、これらは問題行動といえるのでは?。裸になれるということは信頼関係の証ともいえるが、そうでなく真っ赤なうそとは実に深い!
しかし、待てよ。
我々日本人は、昔から混浴文化があるよね。また江戸の女性は庭で行水をしていた。別にこの人たちに上から目線があるわけではなかろう。
また、外人さんは温泉や銭湯でのすっぽんぽんを同性の前でも極端に嫌いますよね。あれは、互いに対等の関係だと思うからだろうか。もし、人種差別があるとして、かれらが劣等民族と思うところでは平気で裸になれるのだろうか?
など、妄想にふけっていると、運動に出かける時間をふいにしてしまった。もうカレンダーが一枚なくなるというのに。
いつしかに雨音やみて雪の朝
いつしかに重ね着薄れ春隣
夏草や陛下慰霊の共白髪