今年のお彼岸は何をしていたかというと、運転免許更新に伴う高齢者講習with認知症検査の受講。
会場は東久留米駅前の自動車教習所の敷地にある専用のあばら家で、受講料はなんと大枚5800円で、何のことはない、教習所救済策の片棒を担がされているようなものだ。
そして、ハイライトはなんと言っても、花の「認知症検査」。多分病院でやっているのと同じなので、お若い「予備軍」の皆さんのためにエッセンスを紹介しておきます。思い当たる方は早速傾向と対策を講じておかれたらよいと思います。
1.名前、住所、郵便番号、生年月日、電話番号を楷書で書いてください。
2.今日は、何年、何月、何日、何曜日ですか。
年号は、和洋併記してください。
よくある誤記⇒2160年、昭和28年
3.時計の文字盤の円を書いて数字を正しく入れてください。円はなるべく歪みなくまん丸に。
よくある誤記⇒真上12から始めるところ、1から書き始める。
4.現在時間は1時54分です。長針、短針の位置を書き込んでください。
5.時計をポケットかバッグにしまってください。その状態で講師は5分くらい世間話。
6.さて、今何時何分でしょう、時計を見ないで腹時計で書いてください。
数分前に聞いた、1時54分という時刻を思い出せないと、とんでもない時刻を回答する。
7.さていよいよハイライトの瞬間記憶力テスト
16個の脈絡の無い絵を短時間みていくつ記憶できるか。4個の絵の描いてある画用紙4枚を各5秒くらい講師が見せる。これを2回繰り返す間に何が書いてあるか覚える。
8.簡単な計算をいくつかやる。その後で、覚えた16個の絵を回答させる。回答は2種類。一つはノーヒント。もう一つは、乗り物、食べ物、台所用品などのヒント付きでの回答。
以上です。
76点以上⇒認知機能正常
50~75点⇒やや衰えあり
49点以下⇒認知症の疑いあり
ただし、配点は不明です。
わたしの場合どうだったかというと、時計までは問題なしだが、最後のが相当だめだった。学生時代からこういうのが大の苦手で、だから受験科目に世界史を選択しなかったくらいです。ノーヒントで回答できたのは10個くらい、ヒントつきなら何とか15個出来たかな、という結果で、点数は82点。これは正常範囲のかなり下限に位置している。きいてみると90歳の受験者がいて、この人はいつも90点以上という、エイジシューターみたいなすごい老人もいるそうだから、必ずしも年齢とともに衰えるということではないようだ。
と言う騒動で、とりあえず後3年は晴れて車を操れるということになった。
下の写真は近所にある見事な辛夷の花。
大輪の辛夷の如し願叶う