地下水からベンゼンは基準値の100倍、シアン、ヒ素も出現。地下水を飲むわけでないから安全だそうである。そのくらいのことは、わざわざ「科学的に安全」などと勿体ぶらなくても猿でも分かる。
でもね、食事というのは理性でするものではないんですよ。毒の上に卓袱台置いて食べるごはん、どのくらい美味しく頂けるものなんでしょうか。
第一、地下水はどうなっていても地上に影響ないなら、なんで測定するの?
築地がそんなに危ないなら、築地も測定して豊洲と比べないと「科学的」比較がされたことにならないと、なんちゃって科学者もどきは考えるのですが、どんなもんでしょうか。
もっと不思議なのは、移転派がいうようにコンクリートで蓋をしてしてしまえば問題ないというなら、毒入り表土を除去する必要などそもそもないのでは? 専門家集団も本当は内心不安なんでしょう。なにしろ、「想定外」という強敵がいますから。
なんか、原発と似てきたな~。放射性廃棄物、地下に埋めてしまえばいい?地殻変動という想定外は起こっても自分たちの死んだ後だから知ったことじゃない?豊洲のコンクリートがひび割れする「想定外」も未来に丸投げですか。
第3の候補地を探すことしか「安心」はないと思うのですが、おじいさんの杞憂でしょうか。
新聞に昨日面白い川柳が載っていた。
・「線量」も「豊洲」も直ちに影響ない
福島原発事故の直後、当時の民主党の官房長官が呪文のごとく唱えていた言葉覚えてますか。「健康には直ちに影響ありません。」これには、長期的には、知らないけどね、という意味が言外にある。これを俳句の余白を読む、といいます。俳句をやると疑り深くなるようです。ヒ素だって少量じわじわ食べれば原因不明で死んでしまうのだから、長期的にはどうだか知れたものではない、という川柳でした。
気分転換の俳句
・春雨の相合傘の夜景かな
・震災の万の墓標や花ミモザ
・天保の墓標にやさし春の風
花クイズです。霊園にありました。