なんでも、「はい」ほか

●こんなことを気にするのは私だけだろうか。

NHKの報道番組を見ていて、非常に違和感を覚えることがある。
いつごろからだろうか、番組の中でキャスターが、現地取材の記者になにか質問したとする。

すると、質問を受けた記者は開口一番「はい」と一声いなないてから、回答にかかる。回答の内容が「YES」なら分るが、回答内容が否定のときもお構いなしに「はい」。

キャスター 「豚インフルエンザの医療体制はM国では十分でしょうか?」

記者 「はい、M国の医療体制は、とくに低所得者層について十分ではありません」

日本語本来のはい、いいえの意味なら、上記は明らかに「いいえ」で始まるべきだ。

標準日本語のリーディングメディアであるべきNHKがみずから霍乱しているように思える。最近は、NHK以外の放送にも広がったようだ。

たとえば、外国人に日本語を教えるとき、この「はい」はどのように理解させるのだろうか。

しいてこの「はい」に意味づけるとすれば、「あなたの質問の趣旨をよく理解しましたよ」くらいの意味だろうが、こんな使い方は日本の一般社会で認知される方向に進んでいるのだろうか。しいて英訳すれば「Well,~~~~~」か?

●昨日の新聞記事で、40年ぶりに地震予知不能を国が認めたとの記事。

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地震予知が出来ないことは殆どの地球物理学者や地震学者の間では暗黙かもしれないが常識であったと思う。地震予知を名目にすれば研究費が取りやすいというだけのことだったのではと思う。国もやっと目覚めた。無駄使いをやめて防災に回してもらいたい。

なぜ予知が出来ないかをシンプルに説明したえらい先生がかつて居た。

曰く、地震予知は「糸をぴんと張って引っ張ったとき、いつどこで切れるか」を予知するのと同じである。

・炎昼や思いあらたの震災忌