行列

7月になるかならないのにもう梅雨明けの33度。普通は7月中旬が梅雨明けなのに。雨が少なく、冷房の電気代ばかりがかさむ。

一方、畑の収穫は今日も豊作。

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あまり暑いので部屋に閉じこもって今朝の新聞をぼーっとみていたら、なにやらRECOCAと同じような性格のことを述べている記事を見つけた。

折々のことば(朝日・7月1日)作家・吉村昭氏の「ことば」である。なにがテーマかというと、「行列が嫌い」。

実は、RECOCAも全くこの通り。世の中には同じような性格の人もいるものだと感じ入った次第。

吉村氏は「私は、並ぶことに生理的な嫌悪感があるのである。」とおっしゃる。これはどうも終戦前後の食糧獲得のための行列がトラウマになっているためのようだ。なので、並ばなくても生きていられる現在、美味の噂で行列をなす人の群れに加わることに抵抗を覚えるということだろう。

RECOCAは?終戦前後はほんの御幼少なのでそんなトラウマはない。ただ、行列に並ぶこらえ性がないだけである。小さな店のラーメン屋に酷暑厳冬をものともせず長い行列。噂の名画の展示ときくと数時間の行列をいとわずひたすらおとなしく我慢・・、別世界の人類を見るように行列を見入ってしまう。

ところでいまの時代、RECOCAが真から恐れていることがある。それは、地震災害時の行列。地震で建物がつぶれてそれで死んでしまえばそれまでで、別に悩む必要はないが、運よく生き残ったときのことである。例えば出先の町や鉄道の駅で取り残された時。電車、バス、タクシーを捕まえるには何百mもの行列に並ばなければならない。また、運よく自宅にいて、自宅も無事だったとしても、食料、給水確保に行列は必至だ。つまり行列しなければ死んでしまう状況に遭遇したら・・。この前の大阪地震のTVを見ても、駅には何百mもの行列ができていた。あの方たちはじっと何時間、或いは何日かの待ち行列に耐え抜いて生還されたわけだ。RECOCAにそんな能力が備わっているだろうか?並んでいるうちに死んでしまうのではないか、ばかばかしいと思われるかもしれないが、それが今一番怖いと思っていることである。それと、混んだ電車で半日も閉じ込められたら・・どうなってしまうだろう。現役時、都心への通勤40数年間、そのような待ちの恐怖に耐える事態の何事にも遭遇しなかったことは、まことに幸運であった。神様仏様にいくら感謝してもしすぎることはない。

・湧水の調べ涼しき都かな

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