余裕

今朝の新聞に救出された2歳児の体力面、心理面についての専門家のコメントが載っていた。体力面について言えば、3日間絶食状態でダウンしなかったのは、体内に蓄えた脂肪が十分であったからと考えられる。

このことから得られる教訓は、成人についても脂肪や筋肉の余裕が必要であるということのように思える。普通の人が遭難することは稀だろうから、考えられる緊急事態というと病気である。その時に備えて栄養の余裕が必要ということ。これはRECOCAの手前勝手の考えではなく、学問的裏付けがある。BMIという指標があるが、これが25以上だと肥満と判定され健康指導の対象にされる。しかし実は男性の場合、25~27の人たちのグループの死亡率が最も低いのである。これは正に「余裕必要説」を指示しているのではなかろうか。

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この図から言えることは、むしろ痩せすぎが問題であって、栄養を付けるよう指導が必要ということである。RECOCAの今年の検診表をみると21.7で、これは健診では優等生だが、この図に従うともっともっと太る必要がある。これまで健診で太れと言われたことは全くない。

同じことはコレステロール値についてもいえる。

まず総コレステロール値というものがある。健診での正常範囲は120~219とされてではいて、220を超えると指導あるいは服薬の対象とされる。ちなみにRECOCAは202の優等生だった。ところが、日本人に対する大規模調査では、240~260の範囲の人が最も死亡率が低いという結果がでてしまった。そして、200を下回るほど死亡率が高いという結果が出た。これに困惑した製薬会社と医学界はいつの間にか総コレステロールという指標を引っ込め、LDLコレステロール(悪玉)、HDLコレステロール(善玉)に分解するという、近藤誠医師に言わせれば「姑息な」手段に切り替えた。LDL値が高いほど指導対象になる。LDLの基準値は60~119。これに対しRECOCAの値は133だから当然B判定。ところがである。LDLについても、実際にはある程度高いほど死亡率は低いという結果が出ているのである。(近藤誠医師の著書)それが下記の図。

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この図によればRECOCAの値は異常どころか非常な優等生であることを示している。

以上述べてきたことの結論は、普通の人、お相撲さんのような超太りすぎでないかぎりBMIとか高コレステロールなんか気にせずに美味しいものをどんどん食べて非常事態に備えておきなさいということである。ちょっと飛躍したかな?