ジュリアの音信 W.Tステッド著 桑原啓善抄訳 でくのぼう出版より
第一編 友人エレンに充てた音信
①現界から他界への移行
・死がこんなに心地よい眠りからの眼覚めとは思いませんでした。
・死の時は何の苦痛もなく、ただぐっすりと眠った後、目が覚めるような感じでした。死がこんなにも簡単で、それに自然なものですから、みんな自分が死んだとは気づかないのです。
・他界して、こちらで初めて目覚めたとき、気付くとそれは地上とそっくりでした。
・ここには誰も老人に見える人はいません。皆私たちは若いのです。これこそ永遠の青春、そうなのですね。
・ここには平和があります。生命があります。美があります。そしてそれらすべての上に愛があります。ああ、愛こそは天国の鍵、神は愛なのです。