さざんか・追伸

さざんかの宿を不倫の歌と断罪してしまったが、あとでこの歌の愛好家と大川栄策さんに失礼なことを言ったかなと反省して、さざんかの宿は「大人の愛の歌」と言い直して訂正お詫びしますのでよろしく。おとなになればいろいろあらーな、というおおらかな感性が大事ですね。

うちの庭にもきれいとはいいがたいですがしょぼくれたさざんかがあります。

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隣に秋のバラが咲いている。これもしょぼくれてはいるが。

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さて、もともとさざんかの歌といえば、さざんかの宿ではないんですよ。これを知ってる方は相当の歌謡曲通ではないでしょうか。

元祖は昭和29年にでた「さざんかの花」という歌です。これはさざんかの花になぞらえた、本当に清廉潔白な歌。たしか岡本敦郎の歌唱ではなかったかと思います。ユーチューブに岡本敦朗の歌唱ではなく、鳴海日出夫の歌唱で出ていたのでこれをお聞きください。この歌は戦後ラジオ歌謡の傑作だと思います。鳴海日出夫さんは当時のNHK素人のど自慢合格者の全国大会で、この歌を持ち歌に優勝された方です。お聞きになるとわかると思いますが、とにかく歌がうまい、声が素晴らしく美しい。あまりに素晴らしすぎてプロの歌謡曲歌手になれなかったのだと思います。なぜなら、当時はこの手の本格的歌唱をする歌手は、藤山一郎岡本敦郎はじめきら星のごとく歌謡界にいたからです。そこへ割って入るにはよほど、この人たちにない個性がないと駄目だったと思います。なので、アマチュアで通されましたが、とにかく素晴らしいの一語に尽きます。ついでに敬意を表してさざんかの宿も載せておきます。

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