小雨降る径

中締め、と宣言した割には早い新曲アップの言行不一致で恐縮ですが、タンゴの曲が思ったより早くそこそこの出来上がりになったので忘れないうちにアップしておきますのでよろしくお付き合いください。

タンゴには大きく二種類あることはご存知と思います。すなわち、アルゼンチンタンゴとコンチネンタルタンゴ。どちらが元祖か私にはよく分かりませんが。前者はバンドネオンというアコーディオンを小振りにした形の楽器が鋭いタンゴのリズムを刻むのが特徴です。それに対して、コンチネンタルタンゴは弦楽器が奏でるリズミカルな中にもムード音楽のような滑らかさが特徴です。コンチネンタルとはヨーロッパ大陸の意味で、コンチネンタルブレックファスト(トースト、コーヒー、ジュースの軽い朝食)のように表現されます。日本では圧倒的にコンチネンタルタンゴのマランドとかアルフレッドハウゼ楽団の人気が高いですね。ちなみに、ラ・クンパルシータはアルゼンチンタンゴです。

さて、今回のアップ曲、小雨降る径は戦前1935年発表の古いコンチネンタルタンゴの名曲です。聞いて頂くと分かりますが、なんかタンゴとシャンソンのあいのこのような感じです。私がどうしてこんな古い曲を知っているかというと、子供のころ家にレコード盤があり、よくかけていて何となく深層記憶に収まっていたのでしょうね。それが最近友人がこれを歌っているのを聞いて記憶がよみがえり、オカリナにぴったりだと思ったのがきっかけでやって見ることにしました。オカリナでタンゴ、しかもコンチネンタルということで、どのくらいの鋭さでリズムを刻んだものか初体験の私には全くの試行錯誤でしたのでタンゴ愛好者には不満かも知れませんが、まぁ聞いてみてください。

歌についている歌詞はこんな感じ。

作詞・作曲:Henry Himmel、日本語詞:不詳
小雨けむる 夜の街に
ともしび消え われ一人
胸はふるえ 心みだれ
むなし望みを いだきつつ
いかに嵐 吹きすさぶとも
今宵こそはと きみを待つ
耳に慣れた あの足音
夜のちまたに たたずみて
心までぬれそぼち 切なさあふれ
面影を偲びては 涙さしぐむ
小雨けむる 夜の街に
ともしび消え われ一人
胸はふるえ 心みだれ
むなし望みを いだきつつ
いかに嵐 吹きすさぶとも
今宵こそはと きみを待つ
耳に慣れた あの足音
夜のちまたに たたずみて

それでは、RECOCA(=私)のオカリナでどうぞ。

youtu.be

戦前の名歌手ティノ・ロッシの歌を聞くと、シャンソンとのあいのこだという感じがよく分かります。フランス語で歌詞が付けられています。

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