あまりポピュラーではない唱歌の中から選ぶ、RECOCAお気に入り唱歌その3は「四季の雨」です。これは、大正6年(1914)尋常小6年教科書初出の古い曲。そのせいかもしれませんが、昨日、一昨日上げた2曲、野菊、田舎の冬より格段に「唱歌」という感じがします。作曲者不詳ですが、村祭りを作曲した南能衛(よしえ)という説があります。後に示しますが、詩は四季に降る雨を格調高く歌っています。雨については感性の鋭い日本人の面目躍如というところでしょうか。
曲に行く前に少し寄り道。
東久留米の空色があまりに素晴らしいので。こんな感じ。
・青空を分けてあげたし雪の国
・雪国へ帰る心に空の青
この青空の中、庭のミカンの対比がなかなかの風情です。今年は粒が大きいのが特徴。まだ酸っぱいのですがあまりに立派なので収穫始めてしまった。ただし、収穫係は奥方なので時期の決定と作業はすべてお任せ。かなりもぎ取ったようですがまだ相当残っています。そのまま食べても、酸っぱいですがさわやかな後味です。そのままでは食べられない人が多いので、大部分はジャムになります。これからもらってもらう先を探すのが大変でしょう。
では、四季の雨の歌詞です。
①降るとも見えじ春の雨
水に輪を書く波なくば
けぶるとばかり思わせて
降るとも見えじ春の雨
②俄かに過ぐる夏の雨
物干しざおに白露を
なごりとしばし走らせて
俄かに過ぐる夏の雨
③おりおりそそぐ秋の雨
木の葉木の実を野に山に
色様々に染めなして
おりおりそそぐ秋の雨
④聞くだに寒き冬の雨
窓の小笹にさやさやと
更け行く夜半を訪れて
聞くだに寒き冬の雨
では、RECOCAのオカリナソロです。
歌はこんな感じ。ダークダックスです。