♬竹田の子守歌

この曲はきのうの夕焼け小焼けと対でストックしておいた録音です。

子守歌とか歌詞とかに拘らずにメロディを聞いてください。

RECOCAのオカリナで竹田の子守歌

伴奏:中北音楽研究所

映像:ネットより借用

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私がこの曲に惹かれたのはメロディの哀切なところです。歌詞には全く興味ありませんでした。だってそうでしょう、ブラームスとかモーツアルト、江戸子守歌など歌詞なんか決まりきった内容でどうでもいいものです。ハミングででも歌えば十分です。

ところが、竹田の子守歌はそういうわけにはいかない。ここから先はいわば蛇足ですから興味のある方、お読みください。

歌詞の内容は子供を寝かしつける「子守歌」ではなくて、貧しいがゆえに幼い身で子守奉公させられる子供のつらい労働を綴ったいわゆる「守り子歌」なのです。しかもこの歌の元歌の発祥地がある地区の被差別部落だったことでややこしいことになりました。そのことが分かったのはフォークグループ赤い鳥が歌って全国ヒットになった後でした。歌詞を見れば、この部落が特定されるし、歌詞の後半で貧しい食生活が暴露されていることを危惧した住民のクレームに驚いたレコード会社や放送局がせっかくのヒット曲にもかかわらず公開禁止曲にしてしまいました。冷静に見れば決して禁止するほどの大した内容ではありません。(と私は思っています。)実際、日本の子守歌には子供の子守りの辛さを匂わせる歌詞は他にもあります。(例えば中国地方の子守歌)被差別部落が関っていることで、触らぬ神に祟りなしとでも思ったのでしょう。自主規制、今はやりの忖度が働いた結果ではなかったでしょうか。行き過ぎに気づいたのか1990年代には禁止曲から解放されたようです。

この曲の元歌は巷に知られれている情感溢れる曲とは似ても似つかぬ曲想です。子守を励ます一種の労働歌とでもいえる歌です。それを聞いた編曲者が似ても似つかぬ子守歌に編曲してしまった。すごい編曲者の才能です。

念のため元歌を載せておきます。↓↓↓

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これを編曲したフォークグループ赤い鳥の歌唱。↓↓↓

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