臨死体験(2)

臨死体験のようなスピリチュアルな問題についても、欧米はずっと先進国だ。それに比べ、日本は遅れているというか、言及することすら憚られるという保守的な社会情勢のようだ。

 

しかし、この4,5年のあいだに状況は驚くべき変化を見せている。例えば保守本流の大権現たる、あの東京大学医学部の現役教授がスピリチュアルな発言で驚かせ、さらには一般向けの啓蒙書を次々に出版して意気軒昂たるところを見せている。一昔前なら変人扱いで即社会から抹殺されているはずだ。

 

さらに驚くべきはNHKの大変身。クローズアップ現代やNHKスペシャルで次々その種のテーマを真正面からとりあげ始めた。これらは、従来民放が扱ってきたような心霊現象についてのバラエテイ番組や単なる怖がらせのためのいいかげんなものではなく、科学者の客観的な解説をもとにした番組で、さすが受信料を取るNHKだけのことはあると感じせる内容に思えた。