定期健診の強要

ローソンの健保は定期健診を義務付け、違反者に減俸処分を課している。一方で、1年一家が医者にかからないと報奨金1万円くれる市町村もあるらしい。いずれも医療費抑制が目的とのことだが、本当に定期健診がその目的を達成するのか、どうだろうか。

さらには、定期健診は大事な国民の健康長寿を阻害する要因だとの研究結果があることをどう受け止めているのだろうか。

f:id:recoca1940:20150227174559j:plain

・・・・・・・・・・・・・・・

近藤誠氏の本

~しかし、定期健診を受けても、健康になったり、寿命が延びることはありません。それどころか、寿命を縮めるというデータまであるのです。フィンランドでの15年がかりの調査結果は皮肉なもの。介入群の心臓死は放置群の倍以上も多く、自殺、事故、総死亡数とも、すべて医者の指示に従った介入群のほうが多かった。ただがん死だけは、禁煙指導が奏功したのでしょう、介入群のほうが少なかった。

よって・症状がないのに高血圧やコレステロール値を下げても心臓にはよくない。検査で病気や異常を指摘され医者からアドバイスや薬をもらい続けることはストレスになり、心筋梗塞うつ病につながる。

・・・・・・・・・・・・・・・

逆に、検診が健康維持に有効だというデータはないとのことである。また定期健診の義務化は日本だけだのこと。

 

つまり、定期健診の継続はあくまで各個人の自己判断、自己責任に委ねるべき性質のものであるということである。強制などもってのほか、個人的人権(健康維持の権利)の侵害にも相当する暴挙だ。

・振り向けば鷺の羽音か牡丹雪