詐欺師の歩留まり

少年が、少年法で保護される「少年」になぶり殺しにされた。もはやこの手の事件には、驚きよりも日常当たりまえの感だ。

なにしろ、人を殺してみたかったという「少女」や極めつけはイスラム国での所業。

 

少年法の廃棄によっていくらかでも「少年」の凶悪犯罪の抑止になるのなら、少年法の擁護者を無視してでもすぐに廃棄しなければならない。安倍首相ならいい線行けるはずだ。

 

しかし、今日の関心事はそれではない。今日の話題は、詐欺師のいわゆる「もうけ」について。

例えば、詐欺師が刑事事件として有罪になったとする。すると刑罰の内容は数年の懲役と小額の罰金刑だけ。詐欺でもうけた金の処置とは無関係だ。被害者へ賠償させるには、被疑者からの具体的金額の被害届がなければならない。しかし全額について被害届が出るとは思えない。すると、そこにはいくらかの歩留まりが残るはずだ。これは、いわゆる世に言う「利益」だ。これによって彼は出所後のうのうと暮らせる。例えば被害額が億のオーダーなら、歩留まりいくらくらいだろう。

 

詐欺師が減らないということは、そこそこの歩留まりがあるからではないか。歩留まりを限りなくゼロにさせる方策を構築しない限り、世に詐欺師の数は減らないだろう。

・オカリナや襟裳を歌う春弥生