12月はじめのパリでのCOP21。
温暖化防止の国際的新枠組み構築のための会議だが、発効はなんと2020年だ。しかし、そんな悠長に構えている場合だろうか。
早い話がPM2.5(微小粒子状物質)による大気汚染。よく知られているように、中国がその源泉だ。実際、中国の基準値75(これがそもそも甘いが)の5倍以上の汚染が北京を襲っており、市内は日中でも殆ど五里霧中との報道である。今すぐに対策に着手すべしだが、トップの発言はいつも威勢だけよくて、結果が伴わない。つまりどんな厳しい法律を施行しても、官民の癒着(賄賂での法のすり抜け)があれば常に絵に描いた餅になるということだ。日本の公害は、これがなかったので法令どおり厳しく実行され、汚染を克服してきた。
PM2.5の実態をリアルタイムで見てみよう。中国全土がすごいことになっていることが分かる。
しかし、隣国である韓国、日本も人事ではない。次にそれを示す記事。
強い季節風の冬場、大陸に近い福岡はもろに影響を受け、すでに擬似北京の様になっている。
さらに、数字で見ると以下のようである。
汚染の度合いは、中国⇒韓国⇒日本の順になっており、福岡はすでに韓国と同程度といえるかもしれない。
別の記事では、中国がアフリカに7.4兆円という巨額支援を表明したとのことだが、そんなことをしている場合かと腹立たしい気分になる。一党独裁の強権力をこういうところにこそ及ぼして、なるほど立派な大国だと崇められる様になってもらいたい。