年の終わりに

今年の終わりに際して、今後の明るい材料はいくら探して見ても思いつかない。かわりに、人間を含め、地球上の生命の終わりになりそうなことはいくつも思いつく。

ひとつだけあげれば、米国イエローストーンの大噴火。

過去10万年間で、生命が途絶えそうな時期はいくつかあった。地球上の全人口百万人が一万人以下になる存亡の危機もあったといわれる。

その原因は、すべて超大規模火山の噴火とそれにともなう超寒冷化。

今このブログを見ている人が生きているうちは、このような空恐ろしい大異変が起きないことを祈るのみ、アーメン。

ではよいお年を。

追伸

今年の大晦日は、JCOMの時代劇専門チャンネルで朝から晩までやっている3種類の「忠臣蔵」をじっくり見た。

これまでは、討ち入るところしか記憶になかったが、今日はほとんどの家事手伝いを無視してTVの忠臣蔵を丹念に見た。現在では鬼籍に入っている俳優や昔若かった俳優ばかりの3作品だが、それぞれに細かい脚本の違いが見られて面白かった。

いずれも討ち入るまでのそれぞれの志士の心の葛藤をよく描いていて引き込まれるものがあった。

しかし、「南部坂雪の別れ」ほか数々の名場面は殆どが後世の劇作者による作り話であるが、よく出来ている。

江戸の世の忠義に酔える大晦日

除夜の鐘生き長らえて柚子の風呂

鐘鳴るや底なき闇に寒昴

電飾の色香に染まる雪明り

コーヒーを車座で飲む冬日

いそいそと朝ドラを待つ冬日

早起きを誓いて暮れる年初め

静けさや紅白終えて鐘を待つ

除夜の鐘木々の眠りの子守唄

来し方の名残は尽きぬ除夜の鐘