借景

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「広場」に関連して、我が家にはもうひとつ大事な広場があります。

それは庭に隣接する民間の貸し農園。それが上の写真で、つまりうちの庭の借景ということになります。(ただし、遠景の白いビニールカバーの部分はプロの農家)

その管理人が当家の奥方で、借り手の募集、集金、はじめ農園管理実務をやりながら農婦も兼ねている。

これも一種のボランティアですが、こっちのほうは、目の前が広大な空き地という大きな実益を伴うボランティアです。

20年前、畠農家の代替わりでアパートになる寸前に、その地主さんに掛け合って、貸し農園として土地を残すことを提案したところ、どういう説得をしたのか分からないが、奇跡的に賛同していただいたという貴重な農園である。おそらく、周囲がどんどん宅地化していくことに地主さんも本当は心を痛めておられたのだと思う。この方は私たちより遥かにお若くお元気なので、わたしたちの生存中にこの借景が消えてなくなることはない、と密かに確信している。

水温みいつもの顔のそろいけり

花見にと犬の衣装の色合わせ

幸せの色を重ねて辛夷咲く