出た、石棺

福島廃炉「石棺」に初言及(2016年7月14日(木)掲載) - Yahoo!ニュース

福島原発廃炉計画は、炉内にくすぶる燃えカスを取り出して、どこか「永久に安全な場所」に捨てるプロセスで進んでいる。ただし、高放射能の燃えカスをつまみ出す技術はこれから開発という気の長い話に加え、「安全な捨て場所」を見つけることはさらに難しいだろう。

一生懸命研究開発にいそしんでいるのかと思ったら、まだ始まったばかりなのに、もう白旗を探し始めた。

「石棺」方式とは、文字通り第2のチェルノブイリになること。つまり、原発に蓋をしてしまうのだから、取り出さなくてもいいし、捨て場所を探さなくてもよい、一石二鳥の解決策だ。同時に最もイージー無策でもある。チェルノブイリの例だと石棺の寿命は30年。30年ごとに覆いを重ねていかねばならない。チェルノブイリは30年経過したので、石棺の上に寿命100年の鉄覆いを被せた。そしてチェルノブイリは半径30km居住禁止が続く。気の毒な、チェルノブイリ後追いの福島、狭い日本で第2の福島を作っては絶対にならない。