個性的というと普通人と違った奇抜な人というイメージを思い浮かべる。自分の場合を反省してみると、若い時分からとにかく群集に埋没することを極端に嫌い、とにかくまわりとの違いを出すことに拘ってきた気がする。ま~、それで結局は疲れてしまうわけであるが。
襌でいう「個性」とは奇抜などと全く無関係な概念だそうである。
個性とは、その字の如く「個々の性質」のこと。つまり、個性的とは、個人の人となりをそのまま自然に現すということ。それが周りと違うか同じかなどとは無関係の概念なのである。もっと若いときに分かれば、こんなに疲れなくてすんだのにね。これを襌では「主人公」というそうである。
さて、名古屋は日本の政令指定都市の中での魅力最下位というアンケート結果が出たそうである。ずいぶんくだらんアンケートだと思うが、一応名古屋市郊外に生を受けた小生としては、及ばずながらこのアンケートに一撃を加えようと思っていたら、今朝の朝日新聞「声」に先を越されてしまった。
全くこの通りである。何も改めて気張る必要など全くない。魅力を感じない人に今更邪魔しに来てもらわなくても今のままで十分自立できていますて。現状が名古屋の個性。主人公でなくならないよう気をつけよう。
・雨風の去って晴れやか蝉時雨
・哀しみの空を仰げば秋の月
・哀しみの色を映して春の雪
・故郷の友優しけり秋刀魚焼く