「黄昏」と「夕焼け」

・ウサギマンさんから俳句の兼題を頂きました。

「黄昏」という題を頂きましたが、黄昏は「薄暗い」「人生の最盛期をすぎた・・」と言う意味です。おそらくウサギマンさんのイメージには「夕焼け」もあったと思うので、これは別個の題として作句ました。ついでに、ヤモリが鳴いたとのことなので、それも題としていただきました。

・遠山の峰夕焼けに染まりけり

・嵐去り野は黄昏の虫の声

・たそがれて秋刀魚匂うや赤提灯

・夕焼けをキャンバスにして茜雲

・犬連れて夕焼け空を駆け抜ける

・夕焼けの海懐かしむ寝椅子かな

・黄昏や命重ねる敬老日

・ガラス戸のヤモリ鳴く夜やそぞろ寒

・ヤモリ鳴く親の恋しき余寒かな

尚、夕焼けは夏の季語。

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・台風、東久留米は幸いにも肩透かしでした。被害にあわれた地域の方、こころよりお見舞い申し上げます。

・今週、また祝日があるのですね。驚きました。春分、お彼岸が本来の祝日で、敬老の日が最近割り込んできた祝日でしたっけ。わけ分からんようになった。とにかく多すぎる。

・新聞報道によると、本が売れない風潮の中、大型書店もついに影響を受けてクローズするようになった。きのうは、新宿南口紀伊国屋書店、昨年は池袋西武百貨店の「リブロ」。池袋西武の対面には「ジュンク堂」が構えているので、確かに二つ同じ規模のは両立しにくいであろう。少なくとも大型店の一つは残ってほしいものだ。

朗報もある。東久留米近傍の大泉学園というところに「ジュンク堂」ので店が出来たこと。

これらの店以外の街の書店は全く使わないという私の責任も書店の不景気に多少は貢献している。それには理由がある。大抵は本の広告などを見て買うが、それが街の本屋に在庫としてあることは皆無である。注文を出しても、絶版かどうかも含め分かるのし数日、さらに入手まで1,2週間かかる。

それに対して「アマゾン」なら数日!それにちょっと古い版なら割引がある。街の本屋は再販制度で絶対に値引きない。

近所に出来たイオンのスーパー内にこぎれいな本屋ができたので楽しみにしていたら、なんと漫画の棚が半分以上を占めている。これでは、書店の文化の担い手としての生命は終わったといわざるを得ない。