再度花ほか

染井吉野の原産地は当然吉野と思ったら東京でした。

豊島区駒込が発祥の地。駒込地区は江戸時代に染井と呼ばれていた。この地の植木職人が明治初期にかけて大島桜と江戸彼岸の交配で作り出した、とされている。

小金井公園

私の自宅近くの花の名所は都立小金井公園です。古くは、すぐ脇の、玉川上水土手が花の名所として錦絵に描かれたが老木化して見る影もない。

昨日の段階では、6~7分咲き。明日から週末が満開でしょう。しかし、宴はすでに佳境に入っている感じです。

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昨日ここを訪れた目的は宴会のためではありません。公園内にある江戸東京建物園が目的です。なぜかというと、園内に生息する花を難問その2として出題するため。

そのまえについでだから園内の建物を見ておきましょう。ここは東京近郊、いわれのある建物を一箇所に移築したものです。さいきんでは大勢のボランティアさんが説明役に案内してくださいます。

 

まず目に付くのは、高橋是清邸。2・26事件でこの家の2階座敷で暗殺されました。

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ここが暗殺された座敷です。

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つぎに、三井財閥、三井八郎右衛門邸

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洋館もいくつかあります。そのうちのひとつ。デ・ラランデ邸

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次は格式ある豪農の農家、吉野家。江戸後期の名主。左手に式台付きの玄関がありますが、鷹狩りのお殿様が休息のための出入り口で、下々は使えません。右手の土間が普段の出入り口。屋根の葺き替えは5年おき、3千万円だそうです。都の予算が膨らむのもうなづける。

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なかで、囲炉裏を炊く実演が行われていました。

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反対側のゾーンには下町の商家が移築されている。

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傘屋さん。江戸川区小岩の和傘問屋。昭和5年ころの様子。

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大正期、港区白金の醤油屋。味噌、醤油、酒の商い。レジの機械が興味深い。

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タバコ屋さん。「朝日」の銘柄、漱石の小説にもよく登場します。

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旅籠の部屋。青梅街道沿いにあった万徳旅館。昭和25年ごろの室内の様子。

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子宝湯という銭湯。足立区千住、昭和4年。神社仏閣を思わせる大型の唐破風など贅を尽くした作りになっています。

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下町路地の再現。

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万世橋交番。明治の建築様式。

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上野消防署望楼上部。火の見やぐらのこと。高さ26m、昭和45年まで実用。

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徳川家光側室の霊廟。

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伊達家の門。旧宇和島藩伊達家が大正時代に東京に建てた屋敷の表門。大名屋敷の門を再現している。

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おまけ

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●さて花クイズ、難問その2です。どうでしょう。

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・見下ろせば渦潮猛き崖に花

・渦潮のブラックホール花吹雪

・一片の花の行方や潮の渦

・おずおずと歩む絨毯落ち椿