今月の猫カレンダー
●美術館
日本の美術館は独自の進化を遂げている。ただ普通の絵画を展示するだけではない。
NHKTV「Cool Japan」(外国人に日本のクール(いかしてる点)を紹介する番組)より抜粋画像。
①侍の美術館
新宿歌舞伎町にあっと驚く美術館がオープンしている。飲み屋歓楽街に美術館、天才的取り合わせだ。このくらいインパクトがある取り合わせの俳句なら間違いなく優勝するだろう。入り口からしてインパクト十分だ。
春雷や酔歩留めし赤兜
甲冑や刀の展示。鉄砲のあとがついたリアルな甲冑もある。
居合いぬきのデモ。
お客さんに甲冑を着せてくれるらしい。
②本物そっくりの美術館
本物に拘る心理の真逆をついた天才的発想の美術館。全て偽物です。しかも、一目はおろかじっくり見てもおそらく真偽は分からないだろう。銅版画だからそばにも寄れるしちょっとなら触っても大丈夫。絵の具の凹凸が銅版の凹凸でリアルに再現されているのが真骨頂。古今東西の名画が揃っている。素人は(恐らくセミプロも)ここで十分満足できる。
徳島県鳴門市「大塚国際博物館(レプリカ美術館)」
まず圧巻は、バチカンのシスティーナ礼拝堂。現地の空間をまるごと再現している。天井の天地創造、正面の最後の審判、壁画もリアルそのものの銅版画。
もちろん、この方のなぞの微笑も健在です。ガラスのカバーはありません。古い感じも再現されて、とてもレプリカには見えないとのこと。
モネの睡蓮。こんな大睡蓮見たことありますか。しかも外の展示。モネは生前、睡蓮の絵は自然光で見て欲しいといっていたそうである。
③14年間人気NO.1の美術館
横山大観の作品中心に日本画1500点のコレクション。じつは、人気の種は日本画ではない。日本庭園なんです。それも、その整った美は半端でない!
さぁ、日本庭園いきますよ。
圧巻は、窓枠を額縁に見立てて実物の庭を映しこんだ実物絵画の表示。(生の額絵)
春
夏
秋
冬
これらの地の旅行の節はぜひ訪れてみたい美術館である。
・赤松の額絵麗し夕焼ける
・友来たる便りありけり梅雨の晴れ