カセットテープとMD

・予報円命預けて旅爽やか

ごいさんが40年前のカセットテープの話を書いておられるの読んで20年前のMDのことを連想した。

MDをごぞんじのかたはもうすくなくなっただろうか。これはミニディスクといって、とても便利な録音媒体である。7cm四方のCD。我々が普通に聞けば録音時の音質劣化は殆ど感じないという優れもので、操作は簡単、何よりも便利なのはCDと同様、トラック番号が付けられるということである。これがカセットテープに比べて革命的に便利な点で、はじめてこれに接したときはなんと世の中進歩したものと感動したものだった。

そのため、2000年ごろにはそれまでのカセットテープをやめて、NHKFMをせっせとMDに取り溜め始めた。今数えてみたら40枚くらいにもなって残っている。

ところが時おかずして強力ライバル、ICレコーダーの出現があり、MD機はあっという間に製造中止になってしまった。一方、なぜかカセットテープは連綿と生き残った。お陰で今手持ちのMD再生機が壊れると取り溜めたMDはごみになってしまう。

やってみるとわかるが音楽関係ではカセットテープに比べMDの使い勝手は格段に優れている。ICレコーダーも小さくて便利だが、なにせ小さすぎてトラック管理が不便。それに複製が簡単。にもかかわらずユーザーの意向を聞かずに全家電メーカーがカルテルみたいにいっせいに製造中止とは如何なものか、と思い出すたびに複雑な気持ちになる。

一方で、カセットテープは、音質が劣化しているゆえのレトロ感が若者に受けて人気復活だそうである。

どこか心意気のある家電メーカーがいてMD再生機再生産してくれないものかと思っている。

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