●まず今月の猫
・老猫の余生の昼寝秋日和
●入選
20台まで過ごした知多半島の市の俳句大会に投句していたが、その作品集がきのう届いた。なんと3句のうち2句が入選していた。選者5人中3人に選句されていた。入選は2回目だが、一回目はビギナーズラックだから、実質的には今回は初入選。実力向上といいたいところだが、じつは全くの自力ではないところが多少忸怩足るものがある。
投稿入選2句
・夕立や置き忘られし鍬ひとつ
・ふんわりと土の匂ふや麦わら帽
この2句にはユーキャン講師の添削が入っている。
すなわち、夕立やの元句は「夕立や忘れられたる鍬ひとつ」、「麦わら帽」の元句は「ふんわりと畑の匂ひや麦わら帽」。元句のままだったら入選していたかどうか分からない。講座代金3万5千円の元が多少なりとも回収できた感じの一日だった。
ところで、入選の一歩上には入賞句が7句あり、2倍の大きさのフォントで印刷されている。比べてみるとそれなりの違いが私ら素人にも何となくわかる。単なるきれいごとでなく、よりインパクトのある句が選ばれているという気がする。たとえば最高賞はこんな句。
・産声に祈る手ほどく今朝の秋 荒川くみ子
動きがあり、ダイナミックな喜びが伝わってくる。しかも内心は万歳といいたいところをぐっと押さえて、祈りの「手ほどく」と冷徹に手の動きのみの表現に留めたことで、読者に無限の喜びを伝える効果が生じている。
大きな活字で句を印刷してもらうまでの道のりは遠い。
●昨日の夕暮れの川辺 in 東久留米
路傍の野草。名前を教えてください。
今朝の拙句
・不戦こそ日本の誓ひ山粧ふ(よそおう)
・絵手紙に近況添へて山紅葉
・病床に紅葉の便り窓開ける