ボランティア

ボランティアは無償に限るか。

基本的には無償であるべきだと思う。例えば、災害救助、あるいは雪かきなどの弱者支援などである。しかし、目的、相手先によっては有償であっても差し支えないと思う。例えば、東京オリンピックなんかどうだろう。

オリンピックは超巨大なスポンサー付きの商業イベントだし、ましてオリンピック委員会が一般国民より弱者なんてこともあり得ない。こういう金持ち強者に国民が無償ボランティアで奉仕すべしという理屈はおかしいと思う。

オリンピックでボランティアすれば、非常な本人の利益、やりがいになるから無償でもよいと言っているようだが、これはある新聞投書にあるように「やりがいをことさら意識させることで低賃金劣悪労働を強いる一種のやりがい搾取」につながるのではないかと思う。たとえば交通費、宿泊費等の実費は有償であってもおかしくないとRECOCAは考える。

さて、ではRECOCAなどが行っている、各種施設訪問はどうか。基本的に無償である。よく勘違いしがちなのは、「施設入居者はお気の毒だから慰問のため」無償奉仕をするんだと思ってしまうこと。そうではなくて、いまや施設入居などは普通のことで入居者がお気の毒でもなんでもない、ということを基本に据えないとボタンの掛け違いになってしまうだろう。それではここでボランティアを行うことの醍醐味、それこそ大いなるやりがいに尽きる。それが同時に施設側の楽しみ喜びになるのなら言うことなしである。だから我々にとって、有償、無償などどうでもよいこと。実際、施設側の対応、接遇も、必ず利用者さんと同じ昼食の提供から、お茶とお菓子、お茶のみ、水のみ、なにもなしなど千差万別である。あっ、お車代の出るところもあった。それでもボランティアですかお偉いですねと言われることがあり、返答に窮することがある。