スワニー川(または、故郷の人々)

フォスターの曲の手持ちのカラオケを探していたら、一つありました。スワニー川。

原題は故郷の人々で、日本では通称スワニー川という題のほうが有名です。このカラオケにオカリナをつけてユーチューブにアップしたので視聴してみてください。

米国の19世紀末の作曲家フォスターは、米国のシューベルトと呼ばれるくらい多くの親しみやすいメロディを生み出しました。中でも重要な題材は米国南部の黒人奴隷の状況でした。この曲もそのジャンル中に属する一曲です。歌詞もフォスターが自ら付けています。南部の大農場の過酷な奴隷生活から脱走して逃亡する黒人の若者がテーマで、農場に置いてきた年老いた両親、家族を偲ぶうたです。原題の故郷の人々とは、農場に残してきた家族のことです。スワニー川というのはどういうシチュエーションかわかりませんが、歌詞に出てくる川の名。

この曲の楽譜が出版されるや、全米で大ヒットの売り上げを記録しましたが、著作権が確立されてないため、フォスターにはほとんど実入りがなく、あいかわらず窮乏生活のままだったとのことです。

私が所有しているカラオケは、音楽アカデミーのオカリナ通信講座教材で20年前通信教育講座を受講した時のものです。カラオケCD 2枚で、それぞれ「世界のメロディ30曲」と「日本のメロディ30曲」が入っています。CDの前半は、初心者向けに今回のスワニー川など易しい曲が入っていますが、後半になると、たとえばイエスタディ、恋は水色、サントワマミー、(ビートルズの)and I love herなど手ごわい曲のオンパレードになっています。20年前の受講当時は見ただけでできないこと歴然だったので20年間放り出して忘れていたのですが、昨日引っ張り出してやってみたら、初見ですぐカラオケと合ったので、20年間の歳月は無駄に過ぎてなかったのだと少し自信がつきました。

そういうわけで、教育教材のカラオケなので小さい音量でメロディのガイド音が挿入されています。オカリナを邪魔してお聞き苦しいと思いますが我慢して聞いてください。

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