加山雄三の歌う旅人よをリコーダーで演奏しました。オカリナでもよかったのですが音域の関係でリコーダーで。岩谷時子作詞、弾厚作作曲。岩谷時子の詩はどれもいいです。それから作曲者の弾厚作とは加山雄三のペンネームです。君といつまでもとか夜空の星なども自身で作曲しています。なかなか才能豊かですね。なかでもこの歌、旅人よはぴか一のメロディではないでしょうか。この長い詩をとてもうまく一曲に仕上げてあります。感心しました。
セリフ付きです。
「この世に生きているものはみんな旅人だと思う。一人で生まれてきて、やがてまた一人で遠いところへ帰っていく。誰でも平等にたった一度だけ与えられるのがその人の一生なんだ。そう思えばもったいなくて粗末になんかできやしない。自分に授けられた力の中で精一杯生きて、生まれてきてよかったと人にも自分にも思われる人間でありたいと僕はいつも思っているんだが。」
作詞:岩谷時子、作曲:弾 厚作、唄:加山雄三
1 風にふるえる 緑の草原
たどる瞳かがやく 若き旅人よ
お聞きはるかな 空に鐘が鳴る
遠いふるさとにいる 母の歌に似て
やがて冬が冷たい 雪を運ぶだろう
君の若い足あと
胸に燃える 恋もうずめて
草は枯れても いのち果てるまで
君よ夢を心に 若き旅人よ
2 赤い雲行く 夕陽の草原
たどる心やさしい 若き旅人よ
ごらんはるかな 空を鳥がゆく
遠いふるさとに聞く 雲の歌に似て
やがて深いしじまが 星を飾るだろう
君の熱い想い出
胸にうるむ 夢をうずめて
時は行くとも いのち果てるまで
君よ夢を心に 若き旅人よ
旅人の句を作ってみました。
・囀り(さえずり)の野のパノラマや旅ひとり
囀り=小鳥の連続した鳴き声。春の季語。
パノラマ=大きな景色
真ん中で「の」音が3連続するのがどうかと思いますが、改訂作を思いつかないのでとりあえずこれで。
それと、今日は震災忌の日です。小鳥のさえずりはもうとっくに蘇っているでしょうけれど、人の暮らしはいったいどうなのでしょうか。下記の句はそんな内容のつもりです。震災忌というよりも、原発災害の人災忌とでもいうべきでしょうね。
・よみがえる囀り虚ろ震災忌
それではリコーダーで、旅人よ。