久しぶりに俳句

〇最近のrecoca作品から自選句

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〇二年が過ぎた。

ユーキャン俳句講座の受講完了から二年が過ぎました。そろそろ講座内容を忘れる頃なのでテキストをざっとレビューしてみました。やっぱり一番大事なのは句作りの二大ヒント、「取り合わせ」と「一物仕立て」を理解することであると思います。

★取り合わせこそ俳句の面白さ

芭蕉は次のように教えています。「俳句とは取り合わせるものである。二つの異なる素材を取り合わせてうまく取り持つことができる人を上手な人という。」例えば芭蕉の句、「菊の香やならには古き仏たち」。菊の香/古い仏像。この直接かかわりのない二つの素材が活かされながら一つの見事なイメージの世界が生み出されています。二つの素材について、意味の上ではなるべく隔たりがあったほうが俳句としての魅力を生むと教えています。これを読んでいて、物忘れと冬晴れの取り合わせを思いつきました。

・冬晴れや終の棲家の物忘れ

★一物仕立ても俳句の魅力

取り合わせの逆。一つの素材で詠む句のこと。一句の勢いが命と芭蕉は教えています。こちらのほうが取り合わせより簡単に見えますが、欠点は平凡な句になりがちなことです。俳句は「詩」ですから、日記みたいな説明文にしてはだめなのです。だめな句の例

「菊白く咲かせみんなに自慢セリ」👈言葉使いが雑。「菊眺め時を忘れて震えけり」👈事実の報告、感動の押し付けはだめ。また、事細かにすべて説明してしまっては魅力がない句になります。ユーキャンテキストの言葉「俳句は読者に読まれて感動が共有され初めて意味が生まれます。私は感動しましたと説明されればされるほど読者は鑑賞する手立ても気力も失ってしまうことを心によくとどめておいてください。」

⇒したがって、俳句では喜怒哀楽の言葉は使いません。この辺りが短歌と決定的に違うところではないかと思っています。