回顧

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この録音音源は2013年まで属していたリコーダーサークルの定例コンサートでのRECOCAのリコーダーである。クラシック音楽に親しんでいる方でも変な曲だと思われるかもしれないが、ハイドン、ベートーベンよりずっと前のバロック時代の曲だからと思う。この時代の音楽を総称して古楽という。20年前オカリナに出会うまでは古楽以外はくだらない音楽だと思って一切近づかなかった。バロック以降の古典派、ロマン派・・の音楽、なんでこんな大げさなんだと思えて眉を顰めるのが常だった。古楽にはまるとこうなる人が少なからずいるみたいだ。そして歌謡曲、ポップスなんてのは雑音に聞こえていた。

しかし古楽を知るまでは普通にクラシックファンだった。特に高校から大学時代。買ってもらった高級ステレオ装置や友人の家、当時はやりの名曲喫茶に入り浸ってコーヒー一杯で何時間も粘った記憶がある。このころ聞いた曲は今でもちょっと聞けば、あぁあれかと思いだせる。お気に入りだった作曲家はロマン派後期のマーラー。当時の理系の友人はみなモーツアルト好みで、私がマーラーというとなんであんな耽美的な・・と不思議がられたものだが好きなものはしようがない。マーラー好みは今も変わっていない。ではポップス、日本の歌謡曲はというとこれも変な経緯で、昭和20年代、つまり小学生の時聞いたラジオ歌謡的清純歌謡曲以外全然受け付けなくなっていた。演歌、ビートルズグループサウンズ、フォークなんか問題外の外。

それが40歳の時リコーダーに触れて以来一変古楽ファンに変身してしまった。ただし、ポップス、歌謡曲が雑音に聞こえる状態は20年前オカリナを知るまで続いた。ですから現在オカリナ、リコーダーでポップス、歌謡曲、演歌を盛んにやっていますが、読者の皆様にとってはもはや懐メロに過ぎないと思う曲でも、RECOCAにとっては初めての新鮮な感動とともに演奏することができます。

何故こんな回想をぐだぐだ書いているかというと、今録音しようとしている歌謡曲が1週間毎日やってもなんか違うな~感がぬぐえなくて気分転換のために書いています。美空ひばりがカバーした歌唱を聞いてしまったからだと思いますが。

最後に、昔盛んにやった古楽で好きな曲を3曲再掲しておきます。ここでのチェンバロ伴奏はPC音源、音楽ソフトは「カワイ」。こんなことが出来るなんて便利な時代になりました。なおヴィオラダガンバ(チェロのような低音)は実演です。

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