メモリアルベンチ(想い出のベンチ)

●まずこの画像。満月も実物、人物像の透けて見えるカンテラみたいなのも実物です。

この写真は、「スタイルアサヒ」という雑誌9月号の表紙から切り取りました。

実体は何かというと、カンテラではなくて人の乗った本物のゴンドラです。お台場の観覧車は64台のうち4台だけシースルー(周りのガラスが透明)だそうで、それが満月の中に来た時狙った写真だそうです。カメラマンというのはこんな奇抜なアイデアで日々撮影に臨んでいるのか、と感心しました。なお、スタイルアサヒは朝日新聞社発行、読者に自動的に送っているが、今購読中止しているのに送り続けてくる。担当部署の連携に時間がかかるのでしょう。

f:id:recoca1940:20190826082440j:plain

満月とゴンドラ、スタイルアサヒ9月号表紙

●メモリアルベンチ(想い出のベンチ)

メモリアルベンチ、というのをご存じだろうか。故人の思い出の刻まれた小さいプレートを背もたれに張り付けたベンチである。これを公の広場などに置いて多くの人に座ってもらい、想い出を共有してもらおうというアイデアである。こういう発想は日本にはないと思っていた。ところが昨日近くの霊園(都立小平霊園)で見つけた。なぜ気が付いたかというと、この広場最近やけにベンチが増えたな~と思って近づいてみたらメモリアルベンチだった、ということである。プレートが小さすぎてそばに行かないと分からない。

こんな感じである。

f:id:recoca1940:20190826084235j:plain

f:id:recoca1940:20190826084303j:plain

f:id:recoca1940:20190826084339j:plain

背もたれに小さいメモリアルプレートが張り付けてある

これではプレートが小さすぎて至近距離でしっかり見ないと何だかわからない。背もたれ一杯のサイズのプレートにすべきだ。これらのベンチは、故人の家族がスポンサーになって、ここでは小平霊園が保守管理を請け負っている。一定期間はきちんと修理もしてくれるはず。

以下はメモリアルプレートの言葉。故人家族の情報部分は省いてある。

f:id:recoca1940:20190826092456j:plain

f:id:recoca1940:20190826092518j:plain

f:id:recoca1940:20190826092538j:plain

f:id:recoca1940:20190826092555j:plain

f:id:recoca1940:20190826092615j:plain

f:id:recoca1940:20190826092733j:plain

●さて、私がメモリアルベンチというものを知ったのは9年前のカナダカルガリー市である。この地で長男が亡くなった。その時お嫁さんが現地にメモリアルベンチを残すことを思い立った。ベンチの場所は霊園はなくて、市営の公園である。10年契約で保守管理を市がやってくれる。公園といっても日本のスケールにはとても当てはまらない。雄大なロッキー山脈を遠く望む大草原の公園である。こんな感じの公園と息子のメモリアルベンチ。

f:id:recoca1940:20190826093614j:plain

我々はまだ一度しか訪れていないが、カルガリー在住の友人が犬の散歩がてら座りに行ってくれている。
一方、市内のボーリバー(ボー河)沿いの公園に設置されているメモリアルベンチもある。友人の息子さんの記念ベンチがそこにあるが最近の洪水で壊れてしまったそうだがどうしたのだろうか。期限内だったら市が再建してくれるはずであるが。

草原のベンチのメモリアルワードは次のように刻んである。

「In memory of ・・・・

 We loved your smile,humour&happy spirit  

  Always in our memories,foreever in our hearts

 We will see you again someday,・・・・」

プレートのサイズは小平霊園みたいに望遠鏡で見ないと分からないサイズでなく、ベンチの背もたれ一杯に刻んである。