葬儀のため帰省

卒寿を少しすぎた義姉の急逝。かなり弱っていたのだが長寿家系なので白寿に届くかなと思っていたが駄目だった。(誤飲性)肺炎というのはどうしようもならないらしい。日頃非常に物事にしっかり対処する性格なのはわかっていたが、自分の万一の時の対処の仕方までしっかり伝えてあったとは・・。なかなかできることではない。棺の中には~をいれてほしいとか、~を着せて送ってもらいたい等々。自分の場合はまず無理だな。

葬儀でお経を読む僧を導師というが、今回しずしずと現れた導師は珍しいことに妙齢の女性!見たところ30歳前ではなかろうか。しかも尼僧のスタイルでは全くない。ヘアスタイルも普通だし明るい茶系統の和服姿である。読経の声は非常に良く通る独特のソプラノ。浄土真宗というのはこういうスタイルらしい。あとで聞いてみると、お父さんである正式の僧侶さんが長期間体調不良なので、跡継ぎのこの娘さんが最近は代役をこなしているのだそうだ。どの職場も男女平等化が進んでいるがお寺さんの業界も例外ではないことが分かった。

・妙齢の導師の読経小春かな

・手を添えし卒寿の寝棺小春かな

          recoca

帰省したのは大学時代まで過ごした知多半島新舞子という海に面したところである。非公式の伝説では、当地を訪れた弘法太子が兵庫の舞子にちなんで新舞子命名したと聞いている。真相は藪の中だが、そのくらい白砂清松の景だったのは確かで、このことは自分もしっかりと記憶している。それも伊勢湾台風迄はの話であるが。いまや静かな海岸は存在するが、松は枯れ果てて一本もない。

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シーサイドホテル

新幹線の経由地は名古屋なのでやっぱり名古屋飯は必須の体験である。今回は味噌煮込みうどんと名古屋飯弁当。この名古屋飯弁当というのは傑作で、えびふりゃーやら手羽先、ウナギその他の名古屋飯の種類を詰め込んだお弁当である。味覚の統一感はゼロという、いかにも名古屋らしい発想、というと怒られそうだが、まぁこれはこれでいいだろう。河村市長ご来店記念の御真影が飾ってあった。

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名古屋飯弁当

新幹線の車窓から時々外を見て俳句を作ろうとしたが、全くできなかった。ただ一つ富士山を見たときだけ、こんなのを作ってみた。富士山は雪をかぶって実にきれいだったがほとんどの乗客は目もくれずに一心にスマホで指の運動に勤しんでいるという勿体ない話がテーマ。
・白富士やスマホの群れの新幹線