新聞からコロナ(朝日・Feb.19)

●「徒然草」の広告

この言葉なかなか穿っていて面白い。

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天声人語から

「新型ウイルスが発生してから、正しく恐れようと何度も聞かされた。戸惑うのは何が正しいのか分からないことだ。-中略ー控えるべき不要不急の集まりについて、政府の専門家会議が新年会や送別会に言及した。感染しやすい場所として厚生労働省は劇場や満員電車をあげた。すべてやめれば社会生活は大きく変わる。そこまでの危機と考えるなら具体的な行動指針が必要ではないか。--」

厚労省は矛盾している。そんなに危機と考えるならなぜもっと厳密な水際対策を取らなかったのか。

*満員電車が危ないなら、満員電車状態にならないよう具体的行動指針なり指導を行うべきである。たとえば勤務形態を時差出勤にさせるなど。

●豪華客船下船開始。

下船後の対応に日本と米国などで180度異なる。米国などは安全サイド重視の対応、一方日本は。

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米国などの対応。⇒陰性であっても下船後2週間の隔離。これは客船内で陽性者が依然多数で続けていることから、船内の隔離が機能していないと判断しているためである。

日本の対応⇒下船時陰性なら下船後自由行動。船内隔離は万全で、下船までに感染していないと厚労省は判断しているためである。

日本の措置に対する専門家の危惧

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感染が拡大してないのなら感染者は減るのが自然なのに、下船直前にも増え続けている。これだけ感染者が出ているのに下船者に直前14日間内の感染皆無と考えるのは不自然だという見解の専門家がいるということである。実態がよく分からないとすればあくまでも慎重に安全サイドにシフトした方針を取るべきである。それが危機管理のイロハのはず。厚労省は誰が指揮しているのか。集団指導体制でなく責任者は顔を出すべきだ。そして失敗したら責任を取る態勢で仕事してもらいたい。

なぜこんなことを言うかというと、これ以上国内の感染者を増やすと風評被害が激増するからである。今でさえその兆候がある。19日の新聞記事を拾うと、

相模原病院(80代女性の死亡。担当看護師の感染)

 子供が学校から自宅待機要請。託児所受け入れ拒否で看護師として出勤できない。病院への物品配送拒否。他の医療機関からの医師派遣断られる。患者の転院断られる。外来診療再開のめど立たず。

・アーチェリーのモンゴル代表岡崎市でのオリンピック強化キャンプ中止

小千谷市への米領バージン諸島との交流事業中止

いずれも日本を感染国と認定して来日中止。

・知的障碍者によるスポーツ祭典中止

    等々