(日本のように)知らぬが仏のほうが良い?

●年取ると時間の進行が加速度的に早くなることを年々恐怖をもって感じていますが、今春は大分様子が違うように感じます。理由はおそらくコロナの蔓延という非日常の現象に囚われているからだと思います。実際、今日は「まだ3月半ばか」という感じ。今回のように疫病みたいな後ろ向きのものは困るが、そうでなく前向きのものでマンネリでないものをシーズンに一つ二つ入れることにより、光陰矢の如し的の嘆きの日常を改善することができると思いました。

●イタリアは今コロナの急激な蔓延で大変な状態です。感染者が一万人超え。ここまで増えると真剣に対策を強化する必要があります。イタリアは近年医療縮小の政策をとってきた国なので、ここにきてそれが裏目になりつつあるようです。巷の医院はお医者さん自身の感染の恐れから休診、診療入院可能な病院は数が足りなくてすでに医療崩壊の現状とのことです。その原因はどうも検査のやりすぎではないかという説がささやかれています。怪我の功名ですが、日本のように検査を制限して(心の中から)感染を抑えるという手段も捨てたものではないなと思いました。体の免疫と同じく心の免疫も大事です。

ヨーロッパはEU圏として各国は一蓮托生となっていますからこういう時大変ですね。中国大陸、米国大陸に加えてヨーロッパ大陸と巨大三大陸での流行が不可避のようですから、いくら森氏の力でも今年夏のオリンピック開催は困難でしょう。ただ、感染症専門家の見解では、流行が広がるにつれ毒性が弱まり、ある程度の人数が免疫を確保した段階で自然消滅するそうですからあんまり焦らずにやり過ごすのが得策です。

●この国際的感染が止められない状況から明らかになったと思いますが、生物兵器というものは実用的ではないということです。特に生物兵器開発者はこのことに気づいてやめてもらいたいものです。なぜなら、パンドラの箱の菌をぶちまけたら最後コントロール不能となり、結局災難はぶちまけた自分の身にも降りかかるからです。これでは完全に自爆行為です。ただ、自爆を目的とするテロ組織の存在が厄介ですが。

●ということは、自爆を恐れないテロ組織の狙うターゲットとしては菌の保管所が有力な目標になりうることに注意しておかなければなりません。そこではペスト菌天然痘菌なども保管されてるでしょうから、保管場所が破壊されたら一気にこれらの有象無象が流出して今回どころではない大惨事になるでしょう。加えて、日本では地震津波の心配があります。地震津波による原発の破壊の心配もありますが、菌の保管場所の倒壊の心配はしなくていいのでしょうか。保管は感染症研究所のどこかだと思いますが大丈夫かな?

●高齢者のコロナ致死率、高いといっても20%未満です。これに比べがんとか脳梗塞心筋梗塞の致死率はいくらでしょう。がんになるショックに比べたら、8割以上は生還するのですからコロナのほうがずっとましだ思えます。最悪と比較すればまだ心に余裕が持てるのでは?

●現在の国の方針はコロナ感染者数のピークを少なく抑える方針です。それによって感染者数の山は低くなりますがその分すそ野は広がります。つまり同時に両方の縮小はできないということらしいです。したがって期間がだらだらと長期化することになる。短期で抑えようとすればピーク値が上がる。すると一時期に患者数が増え医療崩壊が懸念されるわけです。だから今夏のオリンピックはあきらめましょう、というのは極めて論理的帰結です。政府は早く引導を渡せばよいのに、と思う。

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