コロナ禍と医者

コロナが始まって最初に私が強烈な違和感を覚えたのは、町のクリニックが軒並み医師会の準備したポスターを張って発熱患者の診療を拒否し始めたことです。理由は医者自身の感染を恐れているのと風評被害で患者が来なくなることを回避するためです。その心は分からんでもないが、やっぱり変だと思う。昨日の朝日新聞「声」欄にそのことを憂いた投書を見つけて強く共感しました。発熱、感染確定しても入院先見つからず、搬送方法も不安定な現状こそ、患者にとっては常に医療崩壊と同じだとの指摘は、全くその通りだと思う。

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もっと、強烈な勢いで怒っている人もいる。診療拒否された人は提訴しろと。

コロナの疑いのある人は医者に来るな、というのはおよそどこの国もそんな感じだからしょうがないのかなと思ってきましたが、武田先生はそんなのおかしい、国民もマスコミも怒るべきだし、そんな方針を打ち出す医師会には医者自身が抗議すべきだと頭から湯気を出しておられる。まずは正論でしょうね。しかし、医者にも生活があるからと相手の立場を忖度しているといつしかむにゃむにゃ~となってしまう。武漢では発熱したら病院へ直接行っても相手にされなくてまず共産党事務所に連絡するとか書いてありました。つまり日本の保健所の役割が共産党事務所なわけです。イタリアではコロナ恐しで休診する医者がいっぱい出たとか。

しかし最近では東久留米でも発熱患者を時間限定で別室で診療するクリニックがでてきました。依然として発熱診療拒否のところもまだありますが。そういう所はこれから淘汰されていくでしょう。

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数日前のTVドキュメンタリーで知りましたが、欧米の都市閉鎖の街では午後6時一斉にアパートなど窓を開けて拍手や笛を鳴らしてコロナで奮闘している医療関係者に謝意と激励を表すのだそうです。こんな短歌が朝日短歌に投稿されていました。

・窓々に感謝の声の合唱に仮設病院の医者等拍手す  (米国)大竹博

武田先生のお怒り。迫力満点。

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