コロナに比べ警官殺人の方が・・in USA

●6月。あまりにも非日常の出来事が多くて、まだ6月だったかという感じがした。例年ならもう6月、カレンダーが6枚も減ってしまったと天を仰ぐところだが、今年はというとコロナなどの非日常の出来事で例年のマンネリ感が失せ、その結果時間の進行がゆっくりに感じるのだと思う。考えてみると、相対性理論に頼らずとも時間の進行はいくらでもコントロールできるようだ。6月がなぜ気になるかというと、RECOCAの誕生月だからである。月末28日になると、忌まわしい「ヤソ」=八十を迎える。だから、時間の進行は出来るだけ遅いほど歓迎。

●玄関先に咲いている花をカット

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●米国は今・・。コロナどころではない。

昨日の午前9時(日本時間)に、CNNの特別ニュース番組が2時間あるというので録画して見たら、コロナでなくて一週間ほど前ミネアポリスで起き見る間に全米に拡散した白人警官の黒人市民に対する過剰逮捕死亡事件抗議デモについての特番だった。その死亡現場を発生から死亡までの9分間にわたってビデオに詳細に収めた人がおり、その動画がネットに拡散しているから、改めてTVで見ても臨場感なんてものではない。改めてスマホという現代の万能新兵器の威力をまざまざと感じた。習近平さんが恐れて徹底的に動画の拡散を取り締まる気持ちが分かる。このビデオがなければこれほど短時間に全米規模の大抗議行動に拡大したかどうか、そんな気がする。なにしろ9分間膝で首を圧迫し続ける逮捕術、これは公に教えられた逮捕術なのか。後日一つの争点になるだろう。「息ができない(I can't breathe)どうかやめてください・・」と嘆願するのを平然と無視する神経は何なのだろうと思う。恐らく、銃の携行が当たり前という警戒感と黒人差別が綯交ぜになって過剰行為に走らせるのだと思う。当該警官は一応免職、第2級殺人罪で逮捕された。しかし、後日の裁判で殺人で有罪になるかどうかは、過去の事例を見ても怪しいと思う。実際、同様の事件は過去に何件もあって、一向に是正されない現状にデモ隊は怒っているのだ。日本時間昨日午前9時の時点で、全米20州、37都市で大規模抗議デモが行われている。一部は暴徒化して、警察署焼き討ち商店略奪に走っている。デモはホワイトハウスに向かう道路でも起きている。トランプ大統領は危険を感じてホワイトハウスの地下壕に一時避難したとのことである。デモは一部の暴徒による扇動だ、と述べているらしいが本質を見誤ると大変なことになるだろう。

コロナウイルスは、多少の犠牲者が出ても1、2年で必ず終息する。しかし、米国社会の黒人差別は根が深く、コロナほど確実には終息しないだろう。CNNがコロナをさておいても警官の黒人暴力事件抗議デモの報道に注力する意味は良く分かる。

今回のコロナ危機は、米国が世界的危機の解決に関与できない戦後初めてのケースである。中国は、コロナで米国の覇権時代終了の匂いを感じ、これを棚ぼた好機ととらえて、あとは中国が代わって世界覇権を引き継ぐと宣言して着々と実行し始めている。それを阻止できるのはやっぱり米国しかないから頑張ってもらうしかないが、国際政治の経験がなく商人感覚で突っ走るトランプ大統領では中国の手玉に取られそうで心配だ。とりあえず望みたいのは、ツイッターで重要事項をつぶやくのは辞めてもらいたいと思う。大将の考えを時々刻々暴露して、ただでさえ戦略家の敵に大量の塩を送り続けているようなものだから。

CNNの画像から

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事件現場へ献花

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ガードする警官、州兵

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