①江戸時代の通信伝達能力
東証のシステム故障で終日取引停止というニュースの文脈で、江戸時代は通信をいかにして行いその速度はどのくらいだったかという話が載っていた。{天声人語から}例えば江戸時代、大阪の米相場は全国の米相場に影響を与えていた。その相場の情報をいかにして江戸に届けていたか。驚くことにそれは旗振り通信だったそうである。見通しの良い山から山へ旗を振って数字を伝え、情報のリレーをする。これは明治になってからも続いたそうである。驚くのはそのスピード。{ウイキペディアから}大阪から京都4分、和歌山3~5分、桑名10分、岡山15分、広島27分、神戸5分。江戸へは?途中箱根越えは飛脚に任せて1時間40分~8時間。どんな情報を通信したかというと、コメ相場が何銭上下したかを旗振りで表現する。
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旗を振る位置・回数・順序に意味を込め、情報を伝達した。単純なものは旗を振る向き(前後左右)で桁数、回数で数字を伝えるというものだが、第三者に通信内容を知られてしまうリスクがある[25]。複雑化したものとしては以下のような方法がある[26]。
旗を振る位置・回数・順序に意味を込め、情報を伝達した。単純なものは旗を振る向き(前後左右)で桁数、回数で数字を伝えるというものだが、第三者に通信内容を知られてしまうリスクがある[25]。複雑化したものとしては以下のような方法がある[26]。
- 上げ相場 - 左横上で二振
- 下げ相場 - 右横下で二振
- 1銭 - 右横斜下
- 2銭 - 右横
- 3銭 - 右横上下二振
- 4銭 - 右横斜上
- 5銭 - 直立
- 6銭 - 左横斜下
- 7銭 - 左横
- 8銭 - 左横上下二振
- 9銭 - 左横斜上
- 10銭 - 直立二振
- 20銭 - 右横、直立二振
- 30銭 - 右横上下二振、直立上下二振
- 40銭 - 右横斜上、直立上下二振
- 50銭 - 直立前倒、直立上下二振
- 60銭 - 左横斜下、直立上下二振
- 70銭 - 左横、直立上下二振
- 80銭 - 左横上下二振、直立上下二振
- 90銭 - 左横斜上、直立二振
- 1円 - 直立、大きく左右に振る
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旗振り山の間隔は10~20km。遠眼鏡を使ったのだろうか。異常に視力良好でないと識別できないと思われる。1981年ごろ実験した人がいたがすべて失敗したようだ。旗を振る山は決まっていて、何とか旗山とよばれていて、のちに地名になった。現在、各地で畑山の名がついている地名はその名残であるとのこと。
一方、飛脚はどうか。これもなかなかの能力だが金がかかる。大阪~江戸6日という特急便は何十万円という費用である。これは一人で走るのでなくリレー方式。暴れん坊将軍など時代劇を見てる人は、人より馬で走れば?と思うかもしれないがあれは嘘らしい。というのは当時の馬はサラブレッドでなく、ポニーのようなぽくぽく歩く馬。だから急ぐときは人が走るのだそうである。
②ウイルス干渉
一昨日の拙記事でウイルス干渉の話をした。京都大学教授上久保氏の記事から教わったもので、あるウイルスが跋扈すると他のウイルスは同一場所で跋扈できないという説。これをウイルス干渉という。ウイルス間の陣取り合戦のようなものだ。これを新型コロナとインフルエンザウイルスに当てはめていうと、両者は同時には流行できないということになる。
この説を裏付けるに等しい新聞記事が出ていた。
コラムから
「すでにインフルシーズンを迎えているオーストラリア。WHOによると、例年は週五千人以上なのに、今年は数十人ほどである。ニュージーランドでも流行は見られない。」
日本でも。今年8月31日~9月20日の累計で11人。昨年はほぼ同時期1万五千人をこえていた。WHOはこれをウイルス干渉という概念を無視して新型コロナへの衛生対策の波及効果としている。日本のメジャー専門家も、日本で今少なくてもこれから増えると脅している。上久保説を応援したい。上久保ウイルス干渉説が正しいなら、当然同氏の12月新型コロナ消滅説も正しいだろう。
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ここまで昨日書いて予約投稿しようとしたら、トランプ大統領のコロナ感染の大ニュース?が入ってきた。いい機会だから大統領候補者の討論会をリモートにしたらどうだろう。そうしたらみっともない罵り合戦の醜態を世界にさらさなくてもよくなると思う。他候補の発言中に割り込んできたら司会者が割り込み発言者のマイクの電源を落とすのである。
大統領感染の選挙への影響はどうなるでしょうか。同情票を積み重ねるプラス方向に働くか、それ見たことかとマイナスに働くか、影響なしかどちらだろうか。