松花堂弁当のお相伴

エデン謹製特別松花堂弁当

近所の知人が金婚の祝いに松花堂弁当を注文してくださった。我が家もそのお相伴をさせてもらった。

セピアなる人生の秋祝い膳 recoca

 

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松花堂弁当

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お弁当の中身

金婚さんの方にはこれに鯛の尾頭が付く。

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栗ご飯2人前

お刺身、煮物、焼き物、揚げ物一式揃っていて美味満腹感満点の祝い膳だった。

ところで、松花堂弁当とはいかなるものかご存知でしょうか。見た通り、四角い箱型で十字形の仕切りのある弁当箱に刺身、煮物、焼き物などを見栄え良く配置した弁当のことである。名前の由来は、江戸初期の僧侶で文化人松花堂昭乗が器の原型を考えたことによるとされている。しかし、全国に広まったのは昭和になってからである。昭和初期、ある茶道家が邸内の茶室松花堂で茶事を催した時、のちに日本屈指の料亭となる料亭吉兆の創始者湯本貞一に、松花堂昭乗が愛用した器を用いて茶懐石の弁当を作ることを命じたことが発端。以後、松花堂弁当は料理屋吉兆の看板となり、全国の料理店に広まっていった。なお、似たものに幕の内弁当があるが、両者は歴史や源流が全く異なる。幕の内弁当は江戸時代からあり、元は武士の儀礼的食事である本膳料理の流れを汲んでいる。