曇り空/コロナ後遺症

12月を前にして雨や曇り空が続いている。冬を前に春一番かと思う暖風のあとは一転真冬。そして再度晩秋。

近所の晩秋の風景。

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農家の無人野菜販売。市内に百か所以上。

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すぐお隣の広場の歌壇。市役所提供の花。公園ボランティアの管理。

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広場お隣の柿畑

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今年の個々の柿は甘味が少ない。気候のせいだといわれている。肥料を何もやらないからでもある。

◎今朝の朝日新聞から
・本の広告

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精神科医のお墨付き。老人になって人間と交流しないと認知症になると散々脅され、イギリスでは孤独相(孤独を解消させる役所)まで出来た。しかし、それらはどうも嘘っぱちのようなので安心されたい。

・コロナの後遺症

今回のコロナで唯一気になるのは後遺症である。これまでの情報によるとそれは確実に存在する。問題はその程度問題だが、しっかりした調査結果が見えず、いずれも現在は断片的な話ばかり。記事によると、厚労省が三つの研究班立ち上げて研究中で来春をめどにまとめる予定のようだ。

以下は断片的な情報です。

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イタリア(143人の分析)

  発症60日の段階で、だるさ、呼吸困難、関節痛、など何らかの症状の残っている患者の割合は87.4%。44.1%が生活の質の悪化を訴えている。

日本

  和歌山での163人の患者のうち退院後に何らかの症状があったのは75人。複数回答で症状を尋ねた結果、味覚障害20人、嗅覚障害30人、倦怠感26人、呼吸困難感20人、脱毛12人、記憶障害6人。

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実はこういうインフルエンザ状の風邪の後遺症がややこしいということはかつてのスペイン風邪の時にも明らかになっています。歴史学者磯田道史氏は近著「感染症の日本史・文春新書・2020年9月」で次のように記述しています。

原敬スペイン風邪に罹ったときの詳細に日記が残っています。後遺症の状況がつぶさにわかる。

スペイン風邪が治ったのちの原の病状です。11月初め罹患後わずか数日で熱が下がり、首相業務に復帰しています。ところが日記を読むと、原はずっと体調不良を訴え続けるのです。12月15日になっても風邪のため引き籠り療養せりとか、なんと4月になっても風邪全く回復せざるに困る、とか発熱、咽頭痛はなはだ悪しとか書いています。こうしてみると、これはのちに詳しく見ていく秩父宮永井荷風にも言えることですが、一度治っても後遺症が残り、ダメージを残しているケースが少なくないのです。今回の新型ウイルスに罹った場合、熱が下がったり、ウイルスが体内からいなくなっても、完全に治ったとは言い切れません。後遺症が怖いのです。これもスペイン風邪の患者史から得られる教訓の一つだと思います。」