懐かしいという感情

歳を重ねると往年の日々を懐かしむ心が湧いてきますね。それが桜に合わせて強くなるようです。俳句にも、さまざまのこと思い出す桜かな、という句があるくらいです。私は時々子供の頃育った知多半島を訪れてセンチメンタルジャーニーと洒落こむのですが、あまりの変わりように既視感がまるで生じないなんてことが度々です。我々の幼少期は映画二十四の瞳に出てくるような鄙びた校舎が普通だったのですが、今も残っているほうが奇跡ですね。こういうノスタルジックな感情は年寄り臭いといってマイナスに思われがちですが、決してそうではないようです。むしろ、医学的にとても有用な感情で、この感情を利用すると、介護や認知症の進行を食い止めるのにとても役立つそうです。それだけでなく、昔を懐かしむことによってなんと未来に向かって生きる力を湧き立たせる効果もあるとのことです。なぜかというと、過去を振り返るのに使われる脳内ネットワークと未来をプランニングするとき使われる部分がかなり重複していることが発見されました。

また、懐かしさの感情はストレスを下げる効果もあるそうです。ストレスは記憶をつかさどる海馬の能力を落とします。ですから長時間仕事ばかりしているとストレスで能率が落ちるわけです。さらに面白いことに、懐かしさの感情に浸ると、私は幸せだ、という感情が湧き上がってくるのだそうです。実際に旅行しなくても、旅行の写真アルバムをめくったり土産物を取り出して眺めたりしてもいいわけです。そして、RECOCAのお勧めはオカリナの音楽を聴くこと。実はオカリナの音色は楽器の中でもとりわけ懐かしさを呼び覚ます効果があるといわれています。なぜそうなのかは良く分かりませんが、RECOCAの仮説は、オカリナの音は限りなく純音に近いということが関係しているのではないかと思います。純音というのは、振動数の倍音が付随しない音、言い換えれば純粋な音という意味です。純音であるために、あらゆる人の心に容易にしみこむことができるのではないかという単純な解釈です。嘘か誠か分かりませんが、当たらずとも遠からず?

せっかくですから、皆様の懐かしさの心を呼び覚ますべくRECOCA演奏のオカリナアルバムを編纂してみました。桜坂はじめ10曲入っています。はじめの曲を再生すると順次自動再生します。途中で次のトラックへ移動も出来ます。①.桜坂②花③ふるさと④砂山⑤雨降りお月さん⑥赤とんぼ⑦七つの子⑧夕焼け小焼け⑨ゆりかご⑩野菊

勿論、こんな下手なので湧き上がるのは懐かしさもどきですから、本当の奏者のを聞いて本格的懐かしさに浸ってやる気モード全開になってください。

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