梅雨明けに一句呟く目覚めかな

今朝は久しぶりの俳句モードになっています。正月以来かな。コロナなど面倒な時事社会問題については見て見ぬふりをしないと純粋に俳句モードに入れないです。俳句とはそういうもの。時事俳句というジャンルはない。俳句を初めてすぐの時同級生の俳句師範の女史に注意されました。時事俳句はなかなか採られないと。なぜかというと俳句は基本的に詩だからです。詩情豊かな時事俳句は名人でも難しいと思います。RECOCAの作った今朝の時事俳句。詩的とは言えなかった。しかし、素適とはいえる?

前門のコロナ後門熱中症

さて、私の好きな夏の季語はというと「夏帽子」です。いろいろイメージが湧く詩情豊かな季語です。今朝は夏帽子でいくつか作ってみました。

ふるさとの海寝そべりて夏帽子

早起きの棚田彩る夏帽子

古釘の忘れ形見や夏帽子

丘駆ける少年少女夏帽子

ぎらぎらと野球少年夏帽子

夏帽子少し傾け銀座かな

ところで現代に全国で活動してる一般俳句愛好家はどんなテーマでどんな句を作っているのだろうか。気になりますよね。この問いにピッタリ応える歳時記があります。2015年に俳句を始めた時からずっと愛用している催事記です。

ザ・俳句歳時記 第三書館

編集方針の骨子はまず歴史的名句は最小限にとどめる。全国の俳句結社からの厖大な推薦句から選句する。公募に際して季語自由とする。人気の季語に比例して投稿句は多くなるはずだから、その数を見れば季語の人気程度は推察されます。例えば桜、紅葉などは飛びぬけて多数となります。そういう目で夏帽子を見ると結構な人気です。掲載句数は44句にもなっています。ほかの季節の帽子はないのか。あります。ただし、秋帽子はないです。夏に次ぐ人気は冬帽子です。これは38句。一方、春帽子はぐっと少なくわずか2句です。強い日差しを防ぐ夏帽子、寒さを防ぐ冬帽子は分かりますが、春帽子は少し趣が異なります。おしゃれのためにかぶるものだそうです。そうすると最後の句の季語は春帽子の方がよさそうです。

・春帽子少し傾け銀座かな