利他

ある本を見ていたら非常に重要な指摘があった。(私が重要と思っているだけ?それでも本望。なにせ鉄板天邪鬼だから)

エスキリストから直接の教えを受けたとされるユダヤキリスト教徒がいました。この人たちをグノーシス派と呼びます。この一派が書いたキリストの教えがあるとされていたのですが見つからなかった。紀元312年カトリック教会から異端とされ徹底的に排斥されたからです。ところが1945年に死海のほとりから奇跡的に発見されました。この聖書を死海文書と呼びます。この中に重要な記述があります。「神は彼らを自らのうちに見出し、彼らは神を自らのうちに見出したのである。」つまり、人(の魂)は神の一部であり神が宿っているという意味です。この概念は伝統的キリスト教とは相いれないものですが、私はこの神と自己の同一性の方に信を置きます。そして死海文書はその同一性を認識したらそれを行動に移せと説いているそうです。その行動規範は利他的行為。言葉や思想でなく実際の行為で人は計られるということなのでしょう。たとえ宗教的信仰はなくても、落ち込んでいる人を元気づけ、困っている人に手を差し伸べるだけで十分であると思われます。これは現代スピリチュアリズムの根幹そのものです。日本人がお寺や教会、神社に行かないことで信仰のない野蛮人だと西洋人は本心で思っているかもしれませんが、儀式にとらわれて利他的行動をないがしろにしている彼らの方がよほど野蛮人なのです。

こんなくだらないブログをグダグダ書いてる暇があるなら、街に出て人のためになることを一つでもいいからしてこい、とキリスト様に叱られることは重々分かってます。

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さて、今朝の大言壮語はこのくらいにして、現実に目をむけます。

コロナワクチン接種後死者数の評価についてです。ファイザーとモデルナワクチン接種後の報告死者数は556人(2月17日~7月2日)。これの多寡について意見が分かれています。問題ないという人の論拠は、日本の毎日の死者数が3783にいて556人はその中に含まれるから問題ない。本当にこれは正確な評価でしょうか。確かめる有力な手段があります。それはインフルエンザワクチン後の死亡者数との比較です。両者ともワクチン接種法によって、接種後の死亡は因果関係の有無に関わらず届け出義務があります。それによると、2019年度の死者は6名。接種回数を統一して両者を比べると、コロナワクチン後の報告死者数はインフルエンザワクチンの何と110倍になります。つまり110倍危険なワクチンと言えます。他方110倍効き目は強いのでしょうか?

次に日本における死因別死者数を見てみます。

2019年の一年間。がん約38万人、心疾患21万人、肺炎9万5千人、インフルエンザ3571人、不慮の事故6万7千人、餅などのつかえ8千4百人、脳血管疾患11万人、老衰12万人、新型コロナ(2020.5~2021.3)8千6百人

つまり、餅を詰まらせてなくなる頻度と同じです。では、餅の販売を自粛しますか。さらに、交通事故死は年8千人程度です。では車の販売台数を自粛しますか。一方で若年者の自殺数は急激に伸びています。コロナ自粛は関係してないのでしょうか。