今年のように涼しい終戦記念日は大変珍しいように思う。だからどうしたということは全くないが、いろいろ関連記事を見ていて興味をそそられたのは天声人語。南方で食糧不足のため孤立した日本軍で妙に当たる予言がはやり出したというのだ。「立つことのできる人間は寿命30日間、体を起こして座れる人間は3週間、寝たまま小便すようになったら3日、物言わなくなったら2日・・・」食糧補給を無視して兵士の衰弱をきたした戦争の悲惨さをよく物語っている。兵士を消耗品扱い、人間と思っていない上級国民の大本営。これについてはいろいろ言いたいことはあるが、今回の視点は無謀な戦争についてではない。
人間、生命力の根本は立てるということ。このことが当時から直感的に認識されていたことに注目したい。
翻って現代を顧みたとき、TVやPC、スマホが普及したことで立つことの重要性を忘れ、座りっぱなしの不健康な生活が多く見られるのではないだろうか。一日10時間以上座っていると心筋細胞が壊れたときに出るたんぱく質の一種トロポニンの量が増え、これが長く続くと心臓病のリスクが増すという研究がある。座っている時間30分を軽いウオーキングに当てると最大35%早期死のリスクを減らせるという研究もある。ただし、ここが難しいところだが座りっぱなしが最悪とは限らないようだ。立ちっぱなしもよくないからである。
立ったまま働くか座ったまま働くかどちらかを選ばねばならないとしたらどうしますか。正解は座ったままを選んだほうがましということらしい。
ところで、座ったままにもましな座り方とそうでないのがあるようだ。ダメなのは微動だにしないお座り。その典型は自宅でソファに陣取ってTVを凝視する時などである。そこにお煎餅ぼりぼりが加わると最悪。それに比べると職場での座りっぱなしはまだましといえる。時々どこかへ行く用事が入ったり、お茶を飲みに席を立つことがあるでしょう。微動だにせぬお座りを避けるには座りながらの貧乏ゆすりが良いのではないかと思う。最近立ち仕事用の机が旬らしいから活用してみるのも一案である。
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俳優で歌手のジェリー藤尾氏が亡くなったという訃報。あまりよくは知ってる人ではないがRECOCAと同年齢なので一応敬意を表して、この人の歌「遠くへ行きたい」が有名らしいが、私のストックにないので、題名に「遠い」が入ってる別の曲を掲載しておきます。ジェリー藤尾氏とは何のかかわりもないですが悪しからず。
RECOCAのオカリナで、「遠い世界に」。