6年前首都圏深部600kmでM8.5の地震が起こっていた。

2015年5月31日のRECOCA記事から。

つい6年前首都圏で東北大地震クラスのマグニチュード8.5の地震が起こっていた。

ただし震源の深さが600kmと異常に深かったので23区内では震度4、周辺の多摩西部、埼玉では震度3で済んでいた。震源が浅ければ日本の浮沈にかかわる大惨事になっていたはず。幸運としか言いようがない。では記事を採録する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりに首都圏揺るがす震度4の地震。大きさも、マグニチュード8.5という驚くべき規模である。これは、4年前の東北地震に匹敵する超巨大地震だ。それがほとんど被害をもたらさなかったのは、その遠い震源距離のせいである。

地下600kmという途方もない深部で発生したために、被害をもたらす短周期の揺れが波動の伝播途中で吸収されてしまった結果である。

TVで震度分布を見ていて分かったこと。

都心や千葉県の震度が4だったのに較べ、多摩西部や埼玉県での震度は3となっている。これは何を意味するか。震源が600kmと深いので、両方の地域の震源距離はほとんど同じであるはず。なので、震度3とか4の違いは遠い近いに関係なく、地盤の揺れやすさの違いとみてよい。やっぱり都心の沖積層埋立地はこの程度に危険なのだ。(震度が1違う)

今回は超巨大地震にもかかわらず、震源が超深部とは、本当についていたとしか言いようがない。もし、4年前の東北大地震のような震源の浅さだったら、太平洋岸のほとんど全てに10~20m超の巨大津波が来たはずだ。それによって、太平洋岸の原発全ての危機管理がいっぺんにテストできたはずだった。これは言うは安しの危険な想定だが、部屋でぐだぐだ会議しているより一目瞭然、一瞬で白黒が付く。そして、日本列島が没落したかどうかも。

それともう一つ、いまのところ超ラッキーなことがある。それは富士山がまだ噴火しないこと。過去の日本や外国の巨大地震を見て分かるとおり、火山の大噴火を伴うことが多い。時期は、地震後の数年以内のことが多い。2011年東北地震から4年経過した。がんの再発時期みたいにどきどきさせられるが、まだ安心宣言の時期ではないだろう。

きのうの首都圏の電車の混乱を聞いて思ったのだが、震度4くらいでこんなにおたおたするようでは、地震国日本の名がすたる。もっとルーチンワークとして線路の点検作業くらい迅速に出来ないものだろうか。雪国では、雪が降っても平然としている。それと同じように。